WBOアジアパシフィック・ライト級4位の保田克也(31=大橋)は、6月3日(土)に後楽園ホールで開催される「第3回WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントで同級5位のアピチェット・ペッチマネー(33=タイ)と空位の王座を争う。
アマチュア76戦64勝(30RSC)12敗を経て2017年8月にデビューした保田は、スピードを活かした攻撃で連勝していたが、昨年2月に現日本王者の仲里周磨(26=オキナワ)に初黒星を喫した。その後、2連続KO勝ちでタイトル初挑戦のチャンスを掴んだ。
保田にとって仲里戦が大きな転機となったようだ。
■念願のタイトル初挑戦が決まりました。
保田 やっとですね。一度負けてしまって、どうなることかと思いましたが…、本当に会長に感謝です。
■仲里戦以降の、2戦は良い内容を見せていますね。
保田 仲里戦で弱点が浮き彫りになったので、同じ轍は踏まないように修正してきました。それが試合で上手く出せているのかなと思います。最近は、緩急をつけるように心がけています。それが正解かはわからないのですが、スピードがある選手を見ていると、緩急をつけていることに気がつきました。そこを意識するようにしてから良くなってきたと思います。
■仲里選手が日本タイトルを獲りました。
保田 やっぱり刺激を受けますね。
■保田選手はカウンターで鮮やかに倒す場面も増えてきましたね。
保田 それまでは勘で避けていたのですが、相手のパンチをよく見るようにしました。クロフォードを尊敬しているのですが、(クロフォードは)よくパンチを見ているじゃないですか。ラウンドを重ねていくにつれて、タイミングを合わせている。
■仲里戦までは、全勝していましたが、大きなアピールとまではいっていなかったように思います。
保田 そうですね。それまでは勝ちに徹していました。それまでは負けるのが怖かったのですが、一度負けたことでボクシングを楽しむことができるようになりました。大橋ジムはすごい選手の集まりなので、負けたらそこで終わりだくらいに思っていたのですが、「自分は大したことがないのだから、とにかく一生懸命に頑張ろう」と思えるようになりました。
■鈴木康弘トレーナーとコンビを組んだのは、いつからでしょうか?
保田 昨年の冬くらいからでしょうか。アマチュア時代は、鈴木さんの動画を見て勉強していました。一つひとつの技はアマチュアの方が上じゃないですか。そういう面で新たな発見があります。技術的にも成長させてもらっています。
※鈴木康弘トレーナー(2012年ロンドン五輪日本代表)