日本ウェルター級1位の重田裕紀(32=ワタナベ)は、4月26日(水)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.99」において、同級1位の坂井祥紀(32=横浜光)と空位の王座を争う。
坂井とは2度対戦したが、1敗1分け。昨年10月の日本王座挑戦者決定戦では、2度のダウンを奪い、優位に進めていたが、後半に猛追されて引き分け。敗者扱いで挑戦権を逃した。しかし、小原佳太(36=三迫)がタイトルを返上したため、王座決定戦にチャンスが回って来た。
■タイトルマッチが決まりました。心境を聞かせてください。
重田 まさかですよね。棚からボタ餅とはこのことです。しばらくチャンスが回ってこないと思っていたので良かったです。
■前戦は、前半にダウンを奪う絶好のスタートを切りました。
重田 この試合に向けて準備していたパンチが当たって倒してしまいました。ダウンを奪ったので仕留めにいったところ、ペースを乱してガス欠してしまいました。7〜8ラウンドはまた持ち直したのですが…。
■坂井選手は、タフなイメージだったので(ダウンは)驚きました。
重田 会心の一撃というわけではなくて、流れの中でタイミングが合って倒しました。2度目のダウンは同時打ちでしたね。「立ってくるな」と思いました(笑)。当たれば倒せるのがわかったので大きな収穫になりました。
同い年には負けたくない
■同じ相手と3度目の対戦になります。
重田 ビックリしました。試合後、医務室に会った時に「次の小原選手との試合頑張ってね。落ち着いたらご飯でも行こうよ」と話していました。そんなことを言っていたのに決まってしまい気まずいです(苦笑)。しかし、勝てば坂井選手とは1勝1敗1分。同い年なので特に負けたくないです。
■重田選手はここ数戦、左ストレートのキレ味が増している印象です。
重田 下半身の力が伝わっているからだと思います。地面反力を意識して状態が前にいかないように打っています。
■手の内は知り尽くしていると思いますが。
重田 でも、やっぱりやりづらさがあります。疲れる方に引っ張られるというか。向こうも楽ではないと思う。お互いにキツい中で、「こっちに行こうぜ」みたいな展開に持ち込まれて、自分が先に根を上げてしまっていた。しかし、次はそうはさせません。引きずりこませないようにしたいですし、そうなっても、相手が嫌がるようなことをしたい。