OPBF東洋太平洋バンタム級王者の中嶋一輝(28=大橋)は、10月19日(火)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」のセミファイナルでIBF(国際ボクシング連盟)バンタム級13位の栗原慶太(28=一力)を迎えて初防衛戦に臨む。
今年5月に千葉開(28=横浜光)と空位の王座を争った中嶋は、サウスポースタイルから繰り出される強打でペースを握ったが、10回に千葉の猛攻を受けダウン寸前のピンチに陥った。しかし、続く回に盛り返し判定勝ちした。
2代前のチャンピオンの栗原は、中間距離から左右どちらからでも一撃で仕留める強打が武器で"スラッガー"のニックネームを持つ。KO必至の試合に中嶋は「自分の方がパンチ力がある」と自信たっぷりに言った。
■チャンピオンに就いて周りの反応はいかがですか?
中嶋 周りが喜んでくれますし、(チャンピオンと)呼んでもらえるのは嬉しいですね。ただ、自分としては特に変わりはないですね。
■形に残るものを手にしましたね。
中嶋 はい。そこは一つの夢が叶ったというか。嬉しいですね。
■前戦を振り返ってみていかがですか?
中嶋 減量方法とリカバリーを見直さないといけないなと思いました。相手も根性がありましたが、いつものように体が動かなかった。10ラウンドは体が痺れて動かなくてやばかったですね。まず、ここをしのがないとアカんなと。それで11ラウンドからまた倒しにいこうと思いました。
■ポイントをリードしていましだが最後までKOを狙いにいきましたね。
中嶋 勝ちへの執念はもちろんあります。ただ、倒しにいきたいので(笑)。なのでKOができなくてかなり悔しかったですね。
■初防衛戦が元OPBF王者の栗原選手に決まりました。
中嶋 倒したいですね。そこしか考えていません。パンチがあると聞きますが、絶対に自分の方があるので倒します。拓真との試合を見ていますが、これといった印象はないですね。
※栗原は今年1月に井上拓真(大橋)の挑戦を受けたが判定負けで王座を陥落した。
■勝てば世界ランキングを手にします。
中嶋 自分が今、世界ランク何位に入っているのかわからないですが…(中嶋はWBCバンタム級19位)栗原選手は何位なんですか?ちょっと見ていいですか?(筆者のボクモバを見る)へぇ〜、そうなんですね。ランキングは意識していないので入ってからですね。