日本スーパーライト級王者の井上浩樹(27=大橋)は、7月1日(月)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」のメインイベントで同級8位の池田竜司(24=竹原&畑山)と対戦する。4月のタイトル戦では、本調子ではなかったが、スピードとテクニックを見せるとポイントを重ねて判定勝ち。デビューから13連勝で初戴冠した。
王座獲得から早くも初防衛戦を迎える井上は、英国グラスゴーで行われたWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)スーパーライト級準決勝を観戦し何かを感じたようだ。
■今日のスパーリングの感触は、ご自身ではいかがでしたか?
井上 可もなく不可もなくといったところですね。でも、前回の試合前よりかは状態が良いと思います。
■プロデビュー以来、無傷の13連勝で日本王座を獲りましたが、試合後は浮かない顔を見せました。試合映像は見ましたか?
井上 これまでの試合も見ていないですし、まったく見ていないです。プライベートの方が忙しいので(笑)。ベルトを獲りましたが、まだ実感がわかないのです。それは自分の納得がいくボクシングができていないからだと思います。
■堅実な戦いとお客さんが求める盛り上がる試合のバランスを取るのは難しいと思うのですが。
井上 そうですね。パンチをもらってはいけない階級なのでどうしても前に出ていけないところがありますが、もう少し試合を楽しむことができたらなと思います。
■先日、大橋秀行会長がインスタグラムで井上選手のスパーリングの動画をアップしていましたが、「ロマチェンコの動きのようだ」と言っていましたね。
井上 ロマチェンコの映像を見て、真似てみたら割と使えるなと思ったのでマネをさせてもらいました。
■挑戦者の池田選手の印象を聞かせてください。
井上 う〜ん、まだ映像は見ていなくて名前と年齢しか知りません。作戦はトレーナーに任せています。(相手には)気合いを入れてきてもらい、終わって楽しかったなと思える試合がしたいですね。
■5月にはWBSS準決勝を戦った井上尚弥選手に同行して英国・グラスゴーに行きました。どのような日々を過ごしたのでしょうか?
井上 基本的にタク(井上拓真)と一緒にいて、頼まれたら買い出しに行ったり、2人で練習したり。夕方はナオ(井上尚弥)と一緒に練習していました。