"モンスター"が初上陸する英国で世界を再び驚かせる!WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上尚弥(26=大橋)は、5月18日(日本時間19日)に英国グラスゴーでWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)準決勝でIBF(国際ボクシング連盟)同級王者のエマニュエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)と激突し、王座統一戦に臨む。
井上は、昨年10月に元WBA世界同級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を開始からわずか70秒という衝撃のKO勝ちで初戦を突破した。事実上の決勝戦と言われる難敵ロドリゲスとの大一番を前にした井上は、国内トップアマとのスパーリングで万全の調整を続けていた。
■なかなか日程が決まらなかった準決勝戦ですが、英国グラスゴーに決まりました。中立国での開催ですが、最初に聞いた時の心境を聞かせてください。
井上 「あ〜!イギリスかぁ!」と思いました。遠いなぁと。ロンドンから飛行機で1時間ぐらいかかるんですよね。
■ちなみにですが、行きの飛行機ではどのようにして過ごすのでしょうか?
井上 特にやることがないんですよね。減量中なので食事もそんなにできないので映画を見て過ごします。ただ、体重が良い感じで落ちているので以前、米国に行った時よりかは楽に移動ができそうです。試合前もグラスゴーの土地を楽しめるのかなと。前回は減量がキツくて気力が沸かなくてホテルから外に出ていないですもん。今回は気分転換に散歩とかしたいですね。
※2017年9月に米国カリフォルニア州カーソンでアントニオ・ニエベス(米)を6回終了KO勝ち
■昨年は2試合とも初回KOで試合を終わらせており、秒殺のイメージがつきました。周りの期待が早いラウンドでのKOになっていることについてはどう思いますか?
井上 1ラウンドKOだけがボクシングではないと思っています。だから、色々な意味でボクシングの面白さを伝えたいなと思います。秒殺のイメージが強いかもしれませんが、狙っているわけではないので緊張感のある技術戦がしたいです。
■ロドリゲス選手は、前戦を苦戦の末に勝ち上がりました。それでも井上選手のロドリゲス選手に対する評価は変わらないですか?
井上 う〜ん、評価は下がっていないですよ。あの試合はロドリゲスが拳を痛めていたというのもありますし、参考にしていないですね。スタイルそのものは参考にしていますが、試合運びは(参考に)していないです。
■現地で2ラウンドが終わった時にカメラが井上選手を映していましたが、うなずいていましたね。
井上 覚えていないです(笑)。特に意味はないですよ。
■ロドリゲス選手を実際に見て改めての印象聞かせてください。
井上 見に行って良かったと思います。やっぱりテクニックはありますね。技術と反応は良いです。年齢も近いですし。これまでの相手で一番強いと思いますし、ゴングが鳴ってからの緊張感はMAXになると思います。