会見前に王者・ハロがシャツを脱ぐと超筋肉質のボディに報道陣からどよめきが起こった。普段は58キロというハロだが、体を見る限りでは7月16日の試合に向け、仕上がりは上々といった様子。

　試合に向けての心境を聞くと「初防衛戦でもあり楽しみにしています。試合をみていただければ分かると思います。」フェザー級からバンダム級の選手を相手に130ラウンドのスパーをこなして来たとのこと。最大の武器(パンチ)は?との質問には「すべて」と自信うかがわせたが、改めて得意なパンチを聞かれると「ストレートとアッパー」と笑顔で答え会場を和ませていた。

　挑戦者の五十嵐選手について「ビデオを見てかなり研究したし練習した。とても上手で頭がいい。テクニックもある。」とハロが答えるとトレーナーは「日本まで、わざわざ来たのに負けるわけがない。12ラウンドまでかからないうちに100%、KOする。かなり準備をしたし、とてもリラックスしている。」と一気に話すと「世界チャンピオンとしての自信もついた。五十嵐が勝ったらラッキーだ。」と自信を見せ「日本の人々だけでなく、世界の人々に(ハロが)前王者を倒したのはラッキーではなく実力だったということを見せたい」と付け加えた。

　会見後に行われたこの日の公開練習では、シャドーで身体を温めた後、トレーナーを相手にミット打ちを行い、すばやい連打やフックに加え、ボディから回り込んでのラッシュなどを披露した。続いて縄飛びを行ったが、パンプアップされた筋肉は、さながら総合格闘家といったところ。最後に入念なストレッチをこなして練習を終了した。

　7月16日、五十嵐は満を持してWBC世界フライ級王座に挑むが、ソニー・ボーイ・ハロ(比)の牙城を崩せるか―。Super Sonic 五十嵐俊幸のボクシングセンスにも注目!?

■WBC世界フライ級タイトルマッチ
王者ソニー・ボーイ・ハロ(比)VS挑戦者・五十嵐 俊幸(帝拳)
■日時:7月16日(月)
■会場:埼玉ウィングハット春日部
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667