[前日計量]2023.7.10
桑原拓が完勝宣言!
OPBFフライ級王座戦
 OPBF東洋太平洋フライ級王者の桑原拓(28=大橋)が10日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で前日計量に臨んだ。

 桑原は、明日(11日)、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル102」のメインイベントで、WBA(世界ボクシング協会)同級11位、OPBF同級9位のウラン・トロハツ(30=中国)を迎えて初防衛戦に臨む。

 両者とも、フライ級リミットちょうどの50.8kgでクリアした。
「過去一番仕上がった」
 世界ランカーを迎えての初防衛戦に臨む桑原は「これまでのキャリアの中で、1~2番目に仕上がった」と、万全のコンディションを強調。「(トロハツ選手は)長年、世界ランキングにいるだけあって、落ち着いている。リミットいっぱいで仕上げてくるあたりは、さすがベテラン」と警戒していた。

比嘉大吾とのスパーリングで調整

 この試合に向けて、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(27=志成)とのスパーリングで調整した。「(比嘉選手は)スパーをやってきた中で、一番トロハツ選手にタイプが近いので、イメージがしやすかった。お互いに勝って良かったと言えるようにしたい」。
「目指すはパーフェクトゲーム」
 試合のテーマを聞かれた桑原は「打たせずに打ち、ポイントも渡さない。中盤以降に仕留めたい。目指すはパーフェクトゲーム」と言葉に力を込めた。

 現在、3団体(WBA,WBC,IBF)で世界ランキング入りしている桑原。「世界戦のGOサインをもらえるような内容を見せたい」と意気込んだ。
「手数を出して勝つ」
 一方、これが3度目の来日のトロハツは「桑原はスピードがあって良い選手だが、手数を多く出して、強いパンチを打ち込む。初めて日本に来た時は引き分けで、次に来た時は田中恒成(畑中)に負けた。だから明日は勝つ番だ」とベルト奪取を誓った。