[ニュース]2010.4.22
モンティエル公開練習!
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 22日、都内の帝拳ジムにおいてWBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)が記者会見と公開練習を行った。メキシコの名門ボクシングファミリーの切り札として19日に来日した同王者は、4月30日に武道館でWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(真正)と事実上の統一タイトル戦のリングに立つ。会見には、トレーナーのマネール・モンティエルと兄でトレーナーのエドワード・モンティエルも同席した。落ち着いた様子で多数集まった記者団の質問に答え、意気込みを語った。
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 対戦する王者・長谷川穂積の印象についてフェルナンドは「すべてのボクサーが欲しがっているWBCのベルトを持っていることで証明されるように、経験豊かな偉大な王者だと思う」と答える一方、フィリピンや米国をはじめ世界中で世界戦を戦ってきた経験に自信を覗かせた。また長谷川選手に関しては、昨年あたりから意識するようになったという。
 現在の仕上がりについてフェルナンドは「減量も順調に進んでいる。これまでの世界戦よりも多い150ラウンドのスパーリングをこなし、今までで一番の仕上がりで一番大きな試合に臨む」と答えた。サウスポーとの対戦については「はじめは苦手意識を持っていたが、今では問題ない」とし、これまでに10戦ほどサウスポーと対戦したことに加え、今回の試合に備えてサウスポー対策を強化してきたことを明かした。さらに「王者同士の対戦であることからも、日本とメキシコのどちらにも大きな一戦になる」と語った。
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 同席した父でトレーナーのマネール・モンティエル氏は「(試合の展開は)リングを待つしかない」と述べ、判定でもKOでもいいとし、「フェルナンドは世界王者になるために生まれてきた」と力強く語った。
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 長谷川選手がフェルナンド選手に向けて作成したメッセージ入りのTシャツ『オレはお前がちっこいチャンピオンって知ってるぞ』について「怒りを感じた」とし、『お前が世界王者か、井の中の王者か見定めてやる』といった内容のメッセージを入れたTシャツを披露した。
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 公開練習では、バンテージを巻いた手でシャドーと縄跳びのメニューのみをこなした。シャドーでは時おり「パッ!パッ!」と声を出して動きを確かめ、縄跳びでは少し力が入ったのかグリップが外れる場面もあった。
 同王者の動きを見守る両トレーナーの様子も落ち着いているように思われ、3階級制覇を成し遂げたメキシコの名門ボクシングファミリーには、アウェイーとなる日本の地でも余裕が窺えた。