宮尾「とにかく動く」

　明日3月3日のひな祭りに東京・後楽園ホールで開催される「G Legend6」女子トリプル世界戦のメインでは、WBA女子世界ライトミニマム級王者、宮尾綾香(30=大橋)の4度目の防衛戦が行われる。
　2日・都内の調印式では、挑戦者の同級10位ブアンゲルン・ワンソンチャイジム(21=タイ)と初対面。若い挑戦者を十分に警戒する宮尾だが、3度防衛中の女王に焦りと不安はなく、「熱い試合を見せたい」と笑顔で意気込んだ。

　続けてコンディションの良さもアピールした宮尾は、自身より約4cm長身のブアンゲルンを「小柄な選手」と評し、「足を使って手数も出す。全身を動かすボクシングがしたい」と語った。

　対し挑戦者は「日本での試合に少し不安はあるが、タイのボクサーとしてベストを尽くしたい」と、緊張しながらも宮尾に負けずキュートな笑顔をふりまいた。

　しかし、調印式後の計量でブアンゲルンの笑顔が一転して曇った。最初に秤に乗った宮尾がリミットの46.2kgで一発クリアしたのに対し、ブアンゲルンは46.7kgと500gのオーバー。計量前に唾を吐く姿もあっただけに、かなり厳しいように思われたが、2時間後の再計量をリミットでクリアし、事なきを得た。

■戦績・検診結果
宮尾 綾香(大橋)
戦績:13戦12勝(1KO)1敗
体重:46.2kg
体温:36.4℃
脈拍:56/min
血圧:125/75mm/Hg

ブアンゲルン・ワンソンチャイジム(タイ)
戦績:15戦10勝(1KO)4敗1分
体重:46.2kg
体温:37.0℃
脈拍:64/min
血圧:117/744mm/Hg