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WBA世界ライト級3位のホルヘ・リナレス(28=帝拳)は10日、3階級制覇を狙って東京・両国国技館で同級王者リチャード・アブリル(31=キューバ/米)に挑戦する予定だったが、アブリルが右足首を捻挫したため出場できなくなった。これを受け2日、帝拳ジムはアブリルの代役を2人に絞って交渉していること、そのひとりとリナレスがノンタイトル10回戦を行うことを発表した。この日、リナレスは10日の試合に向けた心境を語り、さらに2ラウンドのスパーリングを披露した。
なお、10日のイベントは山中慎介(31=帝拳)対アルベルト・ゲバラ(23=メキシコ)のWBC世界バンタム級タイトルマッチがメインで行われるが、リナレスのほか粟生隆寛(帝拳)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が出場するセミファイナル以下の試合に関しては、出場順が変更になる可能性もある。
なお、10日のイベントは山中慎介(31=帝拳)対アルベルト・ゲバラ(23=メキシコ)のWBC世界バンタム級タイトルマッチがメインで行われるが、リナレスのほか粟生隆寛(帝拳)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が出場するセミファイナル以下の試合に関しては、出場順が変更になる可能性もある。
対戦相手は4日に決まる
リナレスがアブリルの負傷を聞いたのは1日の練習前だったという。10月には米国ラスベガスでスパーリング中心のトレーニングをこなし、帰国後も順調に調整。あとは軽く動きながら3.5キロの減量に取り組むだけという状況下での凶報だった。「超ビックリしたよ。日本で3階級制覇をやれると思っていたからね。でも、しょうがない。またチャンスが来たら勝つだけ。いまは早く試合がしたい」と、笑顔を交えながら日本語で心境を語った。
受ける方も大変
今回の緊急事態に関して帝拳ジムの浜田剛史代表は「試合直前のことだったので少し慌てたけれど、WBAが動いてくれた結果、いまの時点でふたりの選手から対戦OKの返事をもらっています。月曜日(4日)に先に申請が下りた方の選手と(リナレスは)対戦することになります」と説明した。代役候補としては、26戦20勝(18KO)5敗のハビエル・メルカド(21=メキシコ)と、24戦21勝(16KO)3敗のフランシスコ・コントレラス(29=ドミニカ共和国)がリストアップされている。両者とも来日に向けスタンバイ状態という。
公開スパーリング
また、リナレスの今後については本田明彦会長が補足した。「アブリルとの試合は延期ではなくキャンセルということになります。今後はWBC(暫定)王者オマール・フィゲロア(米)に挑戦する方向で交渉を進めます。フィゲロアが12月に試合をする計画らしいので、来年春ごろにアメリカで挑戦することになると思います」
外園もびっくり
こうしたなかリナレスは「最初は驚いたけれど、もう大丈夫。(10日は)相手が誰でもKOするよ」と陽気に笑った。12月7日に試合を控えるジムメートの外園隼人との2ラウンドのスパーリングでは、上体を柔軟につかいながら随所で速いワンツーを繰り出し、ボディにもパンチを散らした。巧みなブロックや低いダッキングなど防御面の確認作業も怠らず、折々でフットワークも駆使するなど“天才”の片鱗を披露した。手合わせした外園は「相変わらずパンチの回転が速いうえ、一発一発のパンチも強くなっている」と舌を巻いた。
リナレスは関西弁
3階級制覇への挑戦は先送りとなったが、気持ちの切り替えが済んでいるというリナレスは「相手は変わるけれど10日には日本のファンにすばらしい試合をみせます」と誓った。