[世界戦試合後会見]2026.7.20
両国決戦! 岩田翔吉が初防衛戦

WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の岩田翔吉(30=帝拳)が20日、両国国技館で開催された「U-NEXT BOXING.6」で、同級1位のエリック・バディージョ(30=メキシコ)を迎えて初防衛戦に臨んだ。
3月に王座返り咲きを果たした岩田にとって、真価が問われる初防衛戦。一方、世界1位のバディージョは世界初挑戦で悲願のベルト獲得を狙い、互いのプライドと世界の頂点を懸けた注目の一戦となった。
世界戦線屈指のテクニックと駆け引きがぶつかるライトフライ級タイトルマッチ。両者がどのような戦いを見せるのか、大きな注目が集まった。
岩田が序盤からスピードを活かした攻撃でペースを掌握、4回にサウスポー・バディージョのワンツーでダウンを喫したものの、その後は得意のスピードとボディ攻撃で流れを引き戻し、公開採点でもリードを拡大。終盤は右ストレートと右ボディでダメージを蓄積させると、11回に猛攻を浴びせ、レフェリーストップを呼び込んだ。王者の底力を示す内容で初防衛を飾った。
試合後、リング上のフラッシュインタビューに応じた岩田は、「昨年、両国国技館で本当に悔しい思いをしたので、勝つことができて嬉しい。メキシコから来て勇敢に戦ったバディージョ選手に拍手をお願いします」と、対戦相手を称えた。
人生初ダウンにも気持ちを切り替えた
4回のダウンについては、「人生初ダウンでヤバいと思ったが、ダメージはなく、すぐに気持ちを切り替えた。繊大さん(田中繊大トレーナー)と取り組んできた、上(顔面)を当てて下(ボディ)を打つ作戦がハマった」と振り返った。
さらに今後に向けては、「下の階級のチャンピオン(オスカー・コラーゾ=プエルトリコ)が階級を上げて自分とやりたいと言ってくれているし、IBFの対抗王者(タノンサック・シムシー=タイ/グリーンツダ)ともやりたい。ライトフライ級を本気で盛り上げたい」と、王者としての決意を語った。
記者会見で岩田は「相手のパンチの軌道やテンポが特殊で、慣れていこうと思っていたが、タイミングよく左をもらった」と、ボクシング人生初のダウンを振り返り、「ダメージはなく冷静だったが、人生初のダウンでヒヤッとした。相手が覚悟を決めて挑んできていることは、計量時のフェイスオフで感じた。でも、自分もハングリーにボクシングに打ち込んできて、気持ちは上回っていた。『肺が4つある』と言うほどスタミナに自信があったようだが、ダメージを蓄積させて崩そうと、パンチをコツコツ当てて削った」と試合を振り返った。
「勝って息子を安心させたかった」
また、試合運びについては「繊大さんから『“動けなくて動かない”と”動けるけど動かない”は違う』と言われていて、今回は足を止める方が有利になると感じて試合を進めた」と説明。「ダウンしないことがプランだったが、初防衛は難しい。経験になった。生き残れたことは素直に嬉しい。今朝、息子が緊張していたので、勝って安心させたかった。喜んでくれて良かった」と家族への思いを語った。
最後に「まだまだライトフライ級で倒さないといけない相手がいる。他団体3人のチャンピオンとは、いつでも戦う気持ち。偉大なチャンピオンと試合をしたい」と、さらなる高みを見据えた。
一方、初黒星を喫したバティージョは、「負けたことは悲しいが、この試合を踏まえて、これからもチャンスはある。この階級で最強のチャンピオンと戦えた。言い訳はしたくないけれど、自分のパンチも当たっていたが、脇腹の痛みで足が使えなかった。相手のパンチは、ディフェンスで芯を外していたから耐えることはできたが、足に力が入らなかった」と悔しさを滲ませた。
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