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若き才能同士の一戦。松尾のパワーか?樫谷の技巧か?第9代王者に輝くのはどっちだーー。

中盤に入ると、途中採点でリードを取られていた松尾が徐々にプレッシャーを強め、5回には右ストレートをクリーンヒット。さらに6回には樫谷の手数が落ちたところを突き、強打でぐらつかせると、一気に畳みかけて試合の流れを引き寄せる。7回にはペースを握り、左右フックで樫谷を追い込むなど、逆転の気配を漂わせる。
しかし樫谷は粘り強く耐え、最終回には再び打ち返して意地を見せる。終盤にはボディをヒットさせて松尾の動きを止め、激しい打ち合いのまま試合終了のゴング。判定は序盤のリードが評価され、松尾の猛攻をしのぎ切った樫谷が勝利し、日本ユース・バンタム級新チャンピオンとなった。

日本ユース・バンタム級新王者となった樫谷は試合後、「チャンピオンになった実感はあるが、それ以上に新人王の頃から強いと思っていた松尾選手に勝てたことが大きな自信になった」と喜びを語った。
序盤はジャブとフットワークで主導権を握り、「前半はコントロールできている実感があった。このままいけると思った」と振り返る。しかし後半は松尾の圧力に押される展開となり、「下がって対応する作戦だったが、徐々にうまくいかなくなった。改めて強さを感じた」と相手を称えた。

猛攻を受けた場面については、「前に出てくることは想定していたので、落ち着いてさばくことを意識していた。練習してきたことが試合でも出せた」と手応えを口にする。今回の一戦に向けては、松尾に似た前に出てくるタイプの相手とのスパーリングを重ねてきたといい、その成果が発揮された形だ。
「この試合に向けた過程で自分自身かなりレベルアップできた」と成長を実感する一方、「ここからどう上の選手に勝っていくかを意識していきたい」とさらなる飛躍を見据える。今後については「ランキングにも入ってくると思うので、上位ランカーを目標に頑張っていきたい」と力強く語った。

一方、判定負けを喫した松尾は試合後、「正直、悔しいだけです」と率直な思いを口にした。途中採点については「思った通り」と受け止めつつも、「焦りはあった」と振り返り、「序盤は相手を見過ぎてしまった。もっと早く前に出るべきだったが、少し遅かった」と試合運びを悔やんだ。
対戦した樫谷については「印象通りの相手」と冷静に分析。中盤から終盤にかけては逆転のチャンスもあったが、「あまり細かいことは考えず、とにかく前に出て攻めるだけだった」と振り返る。実際、終盤は相手を追い込み、あと一歩の場面まで持ち込んだが、「最後は行くしかないという気持ちだったが、それも遅かった」と唇を噛んだ。
今後については「まだ分からない」と明言を避けた松尾。悔しさをにじませながらリングを後にした。





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