[ショートインタビュー]2025.10.17
挫折を力に変えて。大橋哲朗がバンタム級で再起動

日本バンタム級1位の大橋哲朗(26=真正)が、10月25日(土)にエディオンアリーナ大阪第2競技場で開催される「REAL SPIRITS VOL.92」のメインイベントで、同級2位の梅津奨利(27=三谷大和)と空位の日本バンタム級王座を争う。
昨年8月、WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王座を失った大橋。その後、階級を上げてからは着実に再起を重ね、今回が3戦目でのタイトル挑戦となる。「負けたら次がないのは、どの試合も同じ。常に背水の陣」と語る表情には、静かな闘志が宿っている。
王座陥落直後も立ち止まらなかった。「このままでは後悔すると思った」と、すぐに再起を決意。リングに戻り続けた理由には、彼自身の中にある"悔しさ"と"原点への思い"がある。
前戦、五十嵐春輝(27=湘南龍拳)戦では思うような動きを出せず、本人も「かなり塩っぱい試合だった」と振り返る。「相手はノーランカーでも実力者。動きを硬くしないよう意識したら、逆に相手のペースに合わせてしまった。途中でセコンドから『このままでは、まずいぞ』と言われて距離を潰した」。その経験が、今回への大きな糧になっている。
そして、挑む日本バンタム級のベルトには特別な思いがある。「自分がボクシングを始めた川端スポーツジムの川端賢樹会長は、スーパーフライ級ではチャンピオンになったけど、バンタム級では獲れなかった。応援してくれている高野誠三さん、穴口(穴口一輝)も届かなかったベルト。だからこそ、僕が獲りたい気持ちが強いんです」と語る言葉には、世代を超えた絆と責任感がにじむ。
「打ち合う場面も出てくると思うけど、KOにはこだわらない。パンチをもらわず、誰が見ても明確に勝ったと思える試合をしたい」。理想のスタイルを追い求めながらも、「厳しい試合になる覚悟はできている。腹をくくって戦う」と結んだ。
背中に仲間たちの想いを背負い、もう一度頂点へ。大橋の再挑戦は、そのすべてを懸けた戦いになる。
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