[試合後談話]2025.9.16
WBO-APフライ級王座戦。乱戦の果てに….

WBOアジアパシフィック・フライ級タイトルマッチが16日、後楽園ホールで開催された「 OVER HEAT BOXERS NIGHT.113」のメインイベントで行われ、王者の長尾朋範(30=フラッシュ赤羽)と同級4位の村上勝也(31=名古屋大橋)が対戦した。
序盤から激しい乱戦となり、頭がぶつかる荒れた展開となった…。
左フックを合わせる村上に対し、長尾は強引に前に出てボディを叩く構図。単発のジャブを当てた村上だが、距離が嚙み合わず、何度も頭がぶつかったり、ローブローとなったりする乱戦模様。6回、長尾はバッティングの反則で減点1。中盤以降、長尾は手数を増やしてジャッジに攻勢をアピール。クリーンヒットこそないが、手数で押し切った。
鬼門の初防衛戦をクリアした長尾だが、「ボクシングにならなかった。お客さんは面白くなかったと思う」と素直な心境を吐露。「相手はクリンチ際に気を抜くところがあるので、そこを攻めようと思ったが、距離が合わなかった。自分が未熟だった。練習でやってきたことを出せなかったのが悔しい」と反省の弁を述べた。
減点を取られて開き直れた
それでも、「バッティングはお互い様だと思っていたが、減点を取られたことで、レフェリーはそう見ているんだと理解した。『このままではダメだ』と開き直って、前に出過ぎないように戦った。初めて10ラウンド戦えたことも収穫」と前向きな言葉も述べた。
長尾は「伸びしろに期待したい。やるしかないですね」と、さらなる飛躍を見据えた。
一方、ベルトを奪うことができなかった村上は、「1〜3ラウンドはジャブが当たって、相手が焦っているのがわかった。4ラウンドからローブローとバッティングをもらい、焦ってパンチを振ってしまった。後半は、ドロドロな展開になってしまい、お客さんに申し訳ない」と声を絞り出すと、「会長にベルトを渡したかった。悔しいですね」と悔しさを滲ませた。
最後に「名古屋から50人が応援に来てくれた。僕にとって財産です」と声援を送り続けたサポーターに感謝して取材を締めた。
この試合を観戦した日本フライ級10位の富岡浩介(23=RE:BOOT)は、「予想通り、長尾選手のラフスタイルに村上選手が飲まれたなと思いました。スタイル的なこともありますが、もっとボクシングが見たかったです。自信があるので戦いたい。僕がボクシングを教えます」と、強気な態度で長尾に対戦を呼びかけた。
富岡は、9月7日(日)に静岡でWBO世界フライ級7位、WBO-AP同級1位のマーク・ビセレス(29=比/駿河男児)にTKO勝ちしており、WBOアジアパシフィック・ランキング入りすることが確実視されている。
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