[試合後談話]2025.8.21
ウェルター級2冠王座戦! 逆転劇に燃えた!

日本ウェルター級タイトルマッチ&WBOアジアパシフィック同級王座決定戦が21日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル141」のセミファイナルで行われ、日本同級王者のセムジュ・デビッド(32=中日)とWBO-AP同級8位、日本同級11位の野上昂生(24=大橋)が拳を交えた。
サウスポー野上が左ボディストレートを好打し、先制攻撃。2回にも打ち終わりに右フック、ワンツーを決めて、見栄えの良さをアピールした。中盤、足を止めての打ち合いとなるが、ここでも野上の有効打が上回った。劣勢のセムジュは、7回にボディにパンチを集めて反撃すると、8回に失速した野上を攻め立てて攻勢。コーナーに詰めて怒涛の連打で、レフェリーストップに持ち込んだ。
逆転TKO勝ちで日本王座3度目の防衛を果たし、空位のWBO-AP王座を手にしたセムジュは、「前半は我慢して、後半勝負の作戦だったが、中盤に良いパンチをもらってバランスを崩してしまった。5ラウンド目に効かされたが、相手が攻めてこなかったことで後半に立て直すことができた。ロープを背負わず、真ん中で戦うようにしたのが勝因」と試合を振り返った。
東京五輪ウガンダ代表のセムジュは、母国でプロデビューした後、成功を求めて活動拠点を日本に移した。劣勢の中、底力を見せて生き残った。
今後の目標を聞かれたセムジュは「OPBFのベルトを獲って、アジアタイトルを制覇したい。しばらく休んだら、会長にマネジメントを任せて、また準備するよ」と意気込みを語った。
一方、初黒星を喫した野上は、目に涙を溜めながら取材に応じ「悔しい。狙ったパンチが当たらず、本当にポイントを取れているのか自信がなくて、手応えを感じづらかった。どのペースで戦って良いかがわからず、経験不足だと感じた」と、声を詰まらせながら言葉を絞り出した。
「(セムジュ選手は)周りから見えている印象や、向かい合っての印象で、気持ちを前面に出すタイプではないと思っていたが、自分のボクシングスタイルを徹底して崩さない気持ちの強さを感じた」と称賛した。
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