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世界挑戦に向けて、期待が高まってきた那須川天心(26=帝拳)が8日、有明コロシアムで開催された「Prime Video Boxing 13」のセミファイナルで、WBA(世界ボクシング協会)バンタム級6位のビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)と、バンタム級10回戦に臨んだ。

先に仕掛けた那須川
中間距離から鋭く踏み込んで先に仕掛けた那須川に対して、サンティリャンもカウンターを狙って、押し込まれず。それでも、手数で勝った那須川が、クリーンヒットで優勢に試合を進めると、ポイントを稼いで判定勝利を収めた。

被弾にも耐えた!
世界前哨戦を終えた那須川天心(26=帝拳)が試合後、会見場に姿を現した。大差判定での勝利にもかかわらず、納得のいかない表情で記者の質問に応えた。「10ラウンド戦い、理想の形が本番で出せなかった。正直、うまくいかなかったというのが今の気持ちです。もっと鮮やかに倒したかったし、ボクシングの幅も見せたかった。他の選手の7戦目なら内容として良かったかもしれないが、“那須川天心”として周りから求められるものがある」と、自己評価は厳しかった。

左ストレートをクリーンヒット
試合内容については「相手が上手かった。パンチも生きてたし、気持ちも強かった。そこを一歩上回れなかった。9ラウンドで詰めることはできたけど、その前にもっとやれることはあったと思う。考えすぎて、小さく綺麗なボクシングになってしまった。もっとロックな男になりたいっす」と、いつもの那須川節も、ややトーンダウン。反省の弁が口をついた。

偶然のバッティングでカット
前哨戦を制し、今後の展望については「(バンタム級という)すごいところに足を踏み入れてしまったなって。自分がどうなろうと、生半可な気持ちではいられない。全部のベルトを狙ってはいますけど、今はどれとも言えない。ひとつずつ、前に進むしかないですね。ボクシングが好きなんです。奥深さに惹かれている。もっと頭を使って、自分のボクシングを突き詰めていきたい。世界に向けて、もっと真摯に向き合いたいと思っています」と、″ボクサー那須川天心″としての覚悟を示して、会見を場を後にした。

粟生隆寛トレーナーは辛口で叱咤
タッグを組む粟生隆寛トレーナーは「倒せるチャンスはあったが、相手が上手い選手だった。もう少し頑張って欲しかった。今後はもっと強いパンチを打つ練習をしていきたいです」と、穏やかな表情ながらも、今後を見据えて、叱咤の言葉を口にした。