[試合後会見]2025.5.27
ライト級アジア2冠王者宇津木秀が中国の刺客と激突!

OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・ライト級王者の宇津木秀(31=ワタナベ)が27日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル136」のメインイベントにおいて、挑戦者でOPBF同級15位・WBO-AP8位のアケテリエティ・イェレジャン(26=中国)を迎えて防衛戦に臨んだ。
世界ランキングにも名を連ねる宇津木は、王者の力を示すことができたのかーー。
この日の宇津木は、実に冷静だった。ジャブでリズムを作った宇津木は、相手の左フックをブロックで対応。上下に打ち分けると、4回に左フックでグラつかせた。4回終了時の公開採点をフルマークでリードした宇津木は、5回に右カウンターからロープに詰めて攻勢。手が出なくなったアケテリエティを見て、レフェリーが試合をストップした。
圧巻の内容を見せた宇津木は、「相手のジャブが予想以上に伸びてきて硬かった。12ラウンドある中で、後半に倒せたらと思っていた。ディフェンス面を強化してきたが、(パンチを)もらってしまった。自己採点は50点」と、圧勝劇にも気を緩めることはなかった。
同門の重岡銀次朗(24)が5月24日(土)にインテックス大阪で世界王座返り咲きを目指した。この試合を視聴した宇津木は、「銀ちゃんが勇敢に戦う姿を見て、刺激をもらった」と語り、試合後に急性硬膜下血種のため、緊急開頭手術を受けて、現在も大阪市内の病院で入院している銀次朗の回復を願った。
ライト級のライバルで同い年の三代大訓(30=横浜光)は、日本時間の6月15日(日)、米国ニューヨークでIBF(国際ボクシング連盟)ライト級挑戦者決定戦に出場、大きなチャンスを掴んだ。これに対し、「先に行かれたので、やっぱり悔しい気持ちもあるが、自分も世界の舞台で戦いたい」と言葉に力を込めた。
ライバルの三代大訓(横浜光)に刺激
3月9日に長女が誕生し、一家の大黒柱としての自覚が深まる中、宇津木はライト級でさらなる飛躍を誓った。
一方、完敗したアケテリエティは、「パンチが強かったが、特に右クロスが効いた。これまで戦った相手で一番強かった」と肩を落とした。
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