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[公開練習]2024.2.8

井上拓真! 進化した姿を見せる!

 WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上拓真(28=大橋)が8日、横浜市内のジムで報道陣に練習を公開した。

 世界4団体統一を目指す井上は、2月24日(土)、両国国技館で開催される「Prime Video Presents Live Boxing 第7弾」にて、元IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級王者でWBAバンタム級9位のジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)を迎え撃ち、初防衛戦に臨む。
「攻撃的な部分を見せる」
 当初は、11月15日に行われる予定だったが、井上が左肋骨を骨折したため延期。しかし、怪我も完治して万全の状態に仕上がった。この試合に向けて、日本バンタム級3位の増田陸(26=帝拳)や同門選手と合計60ラウンドのスパーリングを消化した。

 練習前に取材に応じた井上は「相手は元世界チャンピオンで、9回防衛している強い選手。自分自身ワクワクしている。当日は熱い試合を見せたい。打たせないで打つボクシングで完封して、その中で山場を作る」と意気込んだ。

 「進化した姿を見せたいという思いを込めて」と、「EVOLUTION」とプリントされたTシャツを着て決意を示した。
過去一番の強敵
 大橋秀行会長は「アンカハスはパンチ力、スピード、テクニックとすべてにおいて一級品。タイミングが良く、フィリピン人特有の左アッパーが怖い。これまでの相手で一番の強敵」と警戒。その上で、「この試合を乗り越えたら、さらに一段ステップアップできる」と、井上の初防衛に期待を寄せた。
自分から仕掛けていく
 井上真吾トレーナーは「アンカハスは技術がある強い選手だが、ここはしっかりと勝たないといけない立場。スタミナを出し惜しみするのではなく、良い意味でも悪い意味を含めて楽をするのではなく、自分から意識してアクションを起こすようになった」と拓真の成長に太鼓判を押した。
「存在感を示す!」
 井上が世界王者として君臨する国内バンタム級が激アツだ。同じ日にWBC王座に挑戦する中谷潤人(25=M・T)、今春に世界初挑戦するIBF1位の西田凌佑(27=六島)、井上の王座を狙うWBA世界1位の石田匠(32=井岡)、前日本王者の堤聖也(28=角海老宝石)、世界2階級制覇を目指す比嘉大吾(28=志成)、同じジムには前OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹(27=大橋)、王座返り咲きに成功したOPBF王者の栗原慶太(31=一力)。そして、わずか3戦目で世界ランキング入りしたWBA世界7位の那須川天心(25=帝拳)と、タレント揃いだ。

 井上は「強い選手が出てきているので、そこで存在感を示すような熱い試合をしたい。今までにない攻撃的な部分を見せる」と語った。バンタム級4団体王座統一を目指す井上にとって試される一戦となりそうだ。

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