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IBF(国際ボクシング連盟)世界バンタム級挑戦者決定戦が11日、エディオンアリーナ大阪で開催された。赤コーナーからリングインしたのは、WBO-AP王者の西田凌佑(27=六島)。青コーナーには、クリスチャン・メディーナ(23=メキシコ)が陣取った。
右ジャブを丁寧に突いて、ゆっくりサークリングしながら、距離が近くなると前に出てくるメディーナの顔面を左ストレートで弾いたサウスポーの西田が、終盤に入ると徐々にポイントを稼いだ。
メディーナは試合後、「健康な状態でリング下りれたことに感謝するが、採点は納得し
てない。スプリットデシジョンだと思った」と採点結果には納得していなかった。
対戦した西田について「特別な印象はない。リーチは気になったが、決定打はなかった」。倒せると思った場面もあったというメディーナだが、「左の距離を詰めきれなかった。当たり始めたが遅かった」とし、西田の左ストレートに関しては「いっぱい浴びたが、効かされたパンチはなかった」とし、自身の「有効打を取って欲しかった」と悔しがった。「可能であれば再戦したい」と話した。
試合後、西田凌佑は「勝つことができて、嬉しいが、世界を取らないと意味がないので、切り替えて頑張ろうと思う」と早くも切り替えた。
メディーナの印象は「イメージ通り、体も強くて、パンチも強くて、気持ちも強かった。技術があって、狙ってるのがわかったので、ジャブも出せなかった」。勝敗のポイントは「わかりません。ガムシャラにやってただけ」と笑顔を見せた。
西田の隣でホッとした表情を見せたのは、さな夫人。「武市トレーナーに任せているので、気持ちの面」をサポートしたと明かした。
メディーナに関しては「パワフルで、目のフェイントなど、リング下で見ていると、上手かった」と称えた。その上で、「西田にとっては、タイプ的にも技術的にも一番、強敵だったと思う」と切り出すと、「相手も西田も、最後はペースダウンした。(課題は)パンチの精度、9ラウンドから雑になった」と、世界挑戦に向けて修正点を挙げた。