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日本ライト級王者の仲里周磨(26=オキナワ)は、4月26日(水)に後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル99」で前王者の宇津木秀(28=ワタナベ)に挑戦し、3回KO勝ちで2度目のタイトル挑戦で初戴冠した。
激戦から10日後、ジムワークを再開した仲里の表情は晴れやかだった。
試合前の下馬評を覆し、タイトル奪取した仲里は「勝敗の行方は本当にどうなるかわからなかった。改めて、勝てて良かったとしみじみと思います」と激闘を振り返った。
「3回にダウンを奪った右カウンターは、ずっとミットで練習していた。やってきたことを試合で出せた」と、練習の成果を発揮できたことに納得の表情を見せた。
興奮して喜びが爆発した
勝利が決まった瞬間は「興奮して、嬉しさを何かにぶつけたかった(笑)。思わずリングを叩いていました」と、当時の歓喜の様子を振り返り、思わず笑みが溢れた。
今回の戴冠は、繁会長やジムの関係者や家族、友人・知人はもちろんだが、特に同じボクシング関係者からの反響が大きかったという。「タイトルを獲れば(沖縄のジム所属の男子選手)21年ぶりの王者と周りから言われて、多少のプレッシャーはあった。チャンピオンになったことで皆が喜んでくれて、自分もうれしかった」と顔をほころばせた。
沖縄にベルトを持ち帰ることができた
「特に地方のジムの場合、チャンスは限られているが、沖縄にベルトを持ち帰ることを目指していたので、一戦ずつ大切にやってきた。日本王者になったことは、沖縄のボクシング界に良い影響を与えると思う」。
初防衛戦を「沖縄で開催できれば」との考えを示し、「応援してくれる人たちに会場に来てもらいたいし、レベルの高いタイトルマッチを開催して、沖縄の皆に見てもらえたら」と今後の方針を口にした。
群雄割拠のライト級は、先日、村上雄大(23=角海老)が日本同級4位の湯川成美(27=駿河男児)を撃破し、今後の日本ランキングに動きが出てくる可能性がある。
「初防衛戦は、誰と対戦するのかまだわからないが、ライト級は誰と対戦しても、強い相手ばかりです。初防衛戦は、特にしっかり気を引き締めていかないと」と、早くも次戦に向け気持ちを切り替え、さらなる飛躍を決意した。