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WBA世界バンタム級王座決定戦が8日、有明アリーナで行われ、ランキング1位の井上拓真(27=大橋)とリボリオ・ソリス(41=ベネズエラ)が、世界王座返り咲きを懸けて対戦した。
ジャブとカウンターが光った拓真
序盤から前に出てきたソリスに対して、拓真はカウンターを合わせて、確実にポイントを稼いで、自分のペースで試合をつづけた。途中、アクシデントで左目尻をカットして出血もあったが、拓真の気持ちは切れなかった。見事な完封勝利で、WBA王座を獲得した。
井上拓真(大橋)まず1冠
WBAのベルトを手にした拓真は「まずは、一本目のベルトを取れてホッとしてます」と一息つくと、「パンチももらってない。ポイントも取っていたので、勝利を確信してた笑顔です」と、試合後に判定結果を待つまでに見せたのは、確信の笑顔だったことを明かした。
まず一本目
ファンと関係者が期待を寄せて見守った大一番について、「右に右を合わせるのは、ずっと練習してきたこと。完封することが目標だった。練習してきたことを出せるようになってきたので、これからが楽しみです」と振り返った。「まだまだ練習してきて出せていない部分があるので、伸び代があるので楽しみ」と、自身の成長にも貪欲な姿勢を見せた。
井上家にベルトが帰ってきた!
会見に同席した大橋秀行会長は「勝ったことが第一。コーナーに詰められても、一発ももらってない。いい勝ち方ができた。次は指名試合になると思う」と安堵の表情を浮かべた。
井上真吾トレーナーは「今日は合格だが、もっと濃い拓真を作る」と世界王座奪還にも全く満足した様子はなく、拓真の成長に期待を込めた。
井上ファミリーの新たな挑戦!
当時、暫定王座に就いていた拓真は、WBC内のバンタム級王座統一戦に敗れ、約2年半、世界王座奪還を目指してきた。これまでの道のりについて問われると「再起戦から国内の強豪と戦えたこと、ボクシングを見つめ直せたことが良かった。しっかり準備できた。負けてからのキャリアは充実していた」と振り返った。
兄・尚弥(29=大橋)が4団体統一後に返上したバンタム級の王座に関して「兄が手放した4つを自分が集める」と決意を述べた。
兄・尚弥(29=大橋)が4団体統一後に返上したバンタム級の王座に関して「兄が手放した4つを自分が集める」と決意を述べた。