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WBO世界フライ級王者の田中恒成(畑中)と東京五輪を目指す兄の田中亮明(中京学院大中京高校教員)が5日、名古屋市内の畑中ジムで両者のスパーリングを公開した。幼少期から兄弟で空手を始め、道は異なるが世界を相手に戦う両者のスパーリングは、2ラウンドながら白熱したものとなった。
会見に臨んだ両者
田中恒成と兄の亮明は、練習前に報道陣の取材に応じた。まず、恒成は「ここまで順調に調整できたと思います。スピードを活かした面白い試合ができると思うので楽しみにしてほしい」と3週間後に迫った世界戦について意気込みを語った。また、兄との練習については「今回の相手がサウスポーということもあり、2年ぶりくらいに一緒に練習をする機会が増えましたが、アドバイスをもらっているので、それを活かした試合をしたいと思っています」と手応えを感じている様子だ。
オリンピックを目指す兄の亮明
続いて、亮明は「恒成は気持ちの強い選手ですし、しっかり防衛してくれると思います」と弟の出来に太鼓判を押した。自身のオリンピックへの気持ちとして「次戦はちょっとまだわかりませんが、日本で1番強いことを証明して、オリンピックにいきたい」と意気込んだ。また、左目上にテープについては「軽傷」だと語った。
田中斉トレーナー
最後に父で恒成のトレーナーである田中斉氏は「二人とも戦う厳しい世界に生きている。若い頃に選択したそれぞれの道は正しかったと今は思っています」と2人への信頼を口にした。「恒成も亮明もそれぞれ戦う場所は違うけど、それぞれ良い調整ができているし、やってくれるでしょう」と期待した。
白熱のスパーリング
注目のスパーリングはサウスポーの亮明がジャブを決めると、恒成は鋭く踏み込み右ストレートを返す白熱したスタート。2ラウンドに恒成が放った渾身の右フックに報道陣からも「おお!」と声が上がるほどの打ち合いを演じ終了した。
兄・亮明のジャブも冴えた