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28日(日本時間29日)英国ロンドン・O2アリーナでWBC(世界ボクシング評議会)ヘビー級1位のディリアン・ホワイティ(30=英国)と前WBO(世界ボクシング機構)同級王者のジョセフ・パーカー(26=ニュージーランド)が対戦。ホワイティが保持するWBCシルバー王座の防衛戦、そして空位となっているWBOインターナショナル王座決定戦がかけられた。
最終回に波乱が!
初回、パーカーは体格で上回るホワイティにアグレッシブなアウトボクシングを仕掛けた。続く2回、頭がぶつかり合いパーカーが倒れるもレフェリーのジョン・ルイスはダウンを宣告。パーカーはその後も足を使いながら試合を進めるのに対し、ホワイティは強打を振り回す展開が続いた。中盤に入るとホワイティのラフなパンチが当たりはじめ、9回にはついに左フックを叩きつけ本物のダウンを奪った。後がなくなったパーカーは11、12回と攻めにいくと、最終12回終盤にホワイティからダウンを奪い返した。ダメージの残るホワイティはその後、辛くも逃げ切り試合終了ゴングを聞いた。113-112、115-110、114-111と3-0の判定でホワイティが、自身が持つWBCシルバータイトルを防衛、空位のWBOインターナショナルを獲得した。
讃え合うホワティとパーカー
試合後のインタビューで並び讃え合う姿に、観客から大きな声援が起こり英国ヘビー級ボクシングのますますの発展を感じさせる好試合となった。WBC指名試合に近づいたホワイティの戦績は25戦24勝(17KO)1敗、最後に前チャンピオンの意地を見せたパーカーの戦績は26戦24勝(18KO)2敗となった。
セミファイナルで行われたのは元世界挑戦者対決、"悪童"デレック・チゾラ(英国)とカルロス・タカム(カメルーン)によるWBAインターナショナル・ヘビー級王座決定戦。タカムの上下の打ち分けに攻めあぐねていたチゾラだったが、8回序盤に強烈な右フックでタカムを倒すと、なんとか立ち上がったフランス人に再度、強打を打ち込みストップ勝ち。世界ヘビー級戦線に再び復活を印象づけたチゾラの戦績は37戦29勝(21KO)8敗、連敗となったタカムは41戦35勝(27KO)5敗1分となった。