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WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が23日、今秋開幕するWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)の組み合わせ発表会が行われたロシア・モスクワから帰国した。井上は初戦で元WBA同級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦する。成田空港で報道陣の取材に応じた井上は「パヤノはキャリアも実力もある選手。会ってみてオーラを感じた」と印象を語った。
9時間の長旅から帰国
組み合わせは抽選会ではなく、指名制なのは直前に知ったという。元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(比国)との対戦を希望していたが、第1シードのWBAスーパー王者のライアン・バーネット(英国)がドネアを指名した。「ロシアの選手(ミーシャ・アロイヤン)を指名すると思っていたからドネアだったのは意外だった。対戦が叶わなかったので、次に実力とキャリアのあるパヤノを選びました」。
目標は優勝ひとつ! 内容にもこだわる
ロシアでのイベントを終えた井上は「このようなイベントに出場するのは初めてで雰囲気があった。もっとピリピリしているのかと思ったので意外だった」。「トーナメント戦はイメージが沸かないので違う感覚がある。弱い選手はいないのでモチベーションは上がりっぱなしです」と感想を口にした。
ロシアの会場でパヤノと
気になる試合の日程、会場だが大橋秀行会長によると「8月に入ってから交渉に入る。勝った場合の準決勝の相手や会場も未定」とのこと。賞金の総額なども現時点では明らかになっていない。井上は2014年12月のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)戦以来のサウスポーとの対戦となるが「サウスポーは苦手ではない。これからスパーリングで慣れていく」と語った。今週木曜日から実戦練習を行い、来週30日から熱海での走り込み合宿を張る。
断トツの1番人気!
オッズチェッカーによると井上の優勝オッズは1位。2位のIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に大きく差を広げている。優勝候補筆頭だが「期待を感じる。オッズの通りに優勝したい」と言葉に力を込めた。