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元3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(34=ウクライナ)が29日(日本時間30日)、米国・ニューヨーク州のマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで約10ヶ月ぶりのリングに登場。WBC同級8位・WBA12位のジャーメイン・オルティス(米=26)を相手に、ライト級12回戦を戦った。
ロマチェンコが判定で勝利
初回から積極的に出たのは、体格で上回るオルティス。ジャブからプレッシャーをかけに行くと、ロマチェンコも反撃するも、動きに固さが見えた。会場から大声援を送られるロマチェンコは中盤に入り、徐々にサイドに周るなど、いつもの動きを見せて、オルティスの攻めを捌いて行った。ポイント的に振り分けるのが難しいラウンドが続く中、終盤に入ると、ロマチェンコは運動量、手数を増やし、疲れの見えるオルティスに的確にパンチを当てた。最終回は、共にパンチを交換し合う中でゴング。判定は、3-0(115-113、116-112、117-111)で、ロマチェンコが辛くも勝利した。
次に狙うは4冠王者ヘイニーか階級を上げるスティーブンソン?
母国ウクライナの戦争の警備隊として、一時は帰国するも、8月には米国でのトレーニングに戻り、リング復帰戦を勝利で飾ったロマチェンコ。次戦の相手には、4冠王者デビン・ヘイニー(23=米)、またはライト級に転向すると言われる前スーパーフェザー級2冠王者シャクール・スティーブンソン(25=米)に狙いを定めた。
ロマチェンコの戦績は、19戦17勝(11KO)2敗。初黒星も大健闘を見せたオルティスは、18戦16勝(8KO)1敗1分とした。