海外情報 | 海外注目戦 | ランキング | TV・ネット欄 | 階級別特集 |
当代きっての人気ボクサー、ライアン・ガルシア(23=米国)が主戦場をスーパーライト級に移すことを公言した。先週末、スーパーライト級でハビエル・フォルトゥーナ(33=ドミニカ共和国)を3度倒してKO勝利した後に、この試合をライブ配信したDAZNのインタビューにガルシアは次のように答えた。「今後は140lbで戦う。135lbには戻らない」。つまり、現在もWBA・WBC・IBFの世界ランカーに登録されているライト級では、今後、戦うつもりはないと述べたのだ。
人気者が主戦場を変えると、市場が動く。デビン・ヘイニー(23=米国)が4団体統一王者に君臨するライト級は、ワシル・ロマチェンコ(34=ウクライナ)やジャーボンタ・デイビス(27=米国)、前4団体王者のジョージ・カンボソス(29=豪州)ら人気選手達が名を連ねているホットな階級だが、ガルシアがいなくなると、話題が分散するので、スーパーライト級の選手達は大歓迎だろう。この階級は、ジョシュ・テイラー(31=英国)が4団体統一し、防衛にも成功したが、結婚と新婚旅行などを理由にWBAとWBCのベルトを返上。主役が抜けるとベルト争奪戦が始まるが、ガルシアの参戦で注目度も一気に上がる。皮肉にも、ガルシアは「ベルトは重要ではない」と話すなど、ボクシングの醍醐味はタイトル争いではないという考えを示している。何はともあれ、ガルシアの次の試合が気になる。