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米国・ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナ(旧ステイプルズ・センター)で16日(日本時間17日)、ガルシアvsフォルトゥーナのアンダーカードで、WBA(世界ボクシング協会)の指名挑戦者決定戦が2試合行われた。
決定戦が行われたのは、スーパーフェザー級とフライ級。スーパーフェザー級は、4位のレイモント・ローチ(26=米)と3位のアンヘル・ロドリゲス(34=ベネズエラ)がタイトル挑戦権をかけて対戦。フライ級は、WBA1位のデビッド・ヒメネス(30=コスタリカ)が、WBO(世界ボクシング機構)とIBF(国際ボクシング連盟)の2団体で1位の、リカルド・ラファエル・サンドバル(23=米)と拳を交えた。
立ち上がりは、静かな展開からスタートしたスーパーフェザー級戦。少しずつアクションが見え始めた4回、ローチがローブローを受けて、休憩が与えられた。試合が動いたのは、5回の半分を過ぎたところ。ロドリゲスの打ち終わりを狙い澄まし、ローチが右ストレートで膝を大きく揺らせた。その後は、終始プレッシャーをかけるローチに対し、防戦気味となるロドリゲスの構図のまま、最終回に突入。最後まで流れは変わらずに、試合終了のゴング。3-0(116-112×2、117-111)でローチが判定勝利となった。
自身2度目の世界挑戦権を獲得したローチの戦績は、25戦23勝(9KO)1敗1分。ロドリゲスは、22戦20勝(10KO)2敗となった。
フライ級は、序盤から軽打で積極的にパンチの交換を行う展開。3回から次第に力の入ったパンチを打ち込んだサルバドルが、ボディを攻め立て中盤に入る。ボディを少し利かされたヒメネスは、7回にホールディングの減点1を課された。しかし、果敢に撃ち合いに応じたヒメネスは、11回に逆転となる右ストレートをカウンターで決めて、ダウンを奪う。最終回も勢いに乗って打撃戦を展開し、ゴング。判定は2-0(114-112×2、113-113)でヒメネスの勝利。
アウェイの状況ながら、終盤に巻き返したヒメネスが世界タイトル挑戦権を獲得。戦績を12戦全勝(7KO)とした。あと一歩のところで、大切な試合を落としたサルバドルは、通算成績を22戦20勝(15KO)2敗とした。