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IBF(国際ボクシング連盟)の2019年度総会がマカオのウィンパレスコタイホテルで27日から6月1日まで開催されている。30日までに世界各国のプロモーターや選手のマネージャーらが顔を揃えて開かれる今月のランキング委員会やルールミーティングをはじめ、盛大な年間表彰式が行われた。
表彰式のステージに上がった木村翔(青木)は、中国全土で一番有名な日本人ボクサーとして紹介されると、IBFスペシャルベルトが授与された。26日の激闘は記憶に新しいが「IBFのタイトルは持ったことがないけど、この様な席に招かれたことをアジア人ボクサーとして、誇りに思います」と感謝の言葉を口にした。
先日、英国グラスゴーでIBFタイトルを新たに手にした井上尚弥(大橋)は、アジア最高のボクサーとコールされると、会場からは、この日一番の大きな拍手で迎えられた。
セレモニーの後に用意された特設インタビュースペースでは、海外の記者から「簡単に見えた」とWBSS準決勝のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦に関しての質問が向けられたが「結果的には2ラウンドで終わったが、ロドリゲスの実力もあんなもんじゃないと思う」と前IBFバンタム級王者を称えた。同トーナメント決勝で対峙するノニト・ドネア(比/米)との大決戦に話が及ぶと「実力もあるので、気の抜けない試合になる。一瞬のミスが試合を左右する」と気を引き締めた。
選手への表彰に続いてベストインターナショナルパートナーとして、功績を称えられたのは日本ボクシングコミッションの安河内剛事務局長。こちらは、IBF本部からのサプライズだったようで、「聞いてなかったよ」と笑顔がこぼれた。年間、中国には10回以上足を運んでいるという事務局長は、「大きなエネルギーを感じているし、中国選手の実力が急速に上がっている。日本が学ぶようになる日も近い」と中国メディアからの取材に答えた。今後も1952年設立という歴史のあるOPBF東洋太平洋タイトルを軸に内モンゴルや台湾などを含めた中華圏、ベトナムなどのボクシング途上国への更なる貢献を誓った。