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[海外試合結果]2019.4.21

木村翔も見守ったタイで若手が腕試し

 灼熱のタイ・首都バンコクにあるミナヨーティンボクシングジムで21日、日本の若手ボクサー達が初の海外遠征試合を行った。八王子中屋ジムからバンタム級6回戦で吉野ムサシ、スーパーライト級4回戦で佐々木尽、そして青木ジムからフェザー級4回戦で関根駿が試合に臨んだ。会場にはスパーリング合宿のためタイに来たOPBFシルバー・フライ級王者で5月に中国で世界再挑戦が決まっている木村翔(青木)の姿もあり若手達に声援を送った。
若手達が全員KO勝利
 試合は偶然にも3者ともに同じ内容の試合結果となった。吉野、佐々木、そして関根と共に初回から攻め込み、続く2回にボディでダウンを奪うと、再開後のラッシュで2回KO勝利。2回TKO勝利で海外初遠征試合を締めくくった。
 吉野は5月18日の墨田区総合体育館で次戦が既に決まっている中「次が決まっていたこともあり、早く倒したい思いが先攻してしまった。この貴重な海外で抑える気持ちを学べたと思います。」と語れば、ジム先輩の木村から声援を受け3戦3勝(2KO)と無敗を伸ばした関根は「体調面がどうなるか心配だったが、実際に試合をして日本と変わらず動けた」と胸を撫で下ろした。17歳の高校生3年生でここまで4戦全勝全KOとパーフェクトレコードを更新した佐々木尽は「この経験を活かして参戦するライト級の東日本新人王トーナメントを必ず優勝したい」と若者らしく目を輝かせた。
かつての自分と重ねた木村
 日本の若手選手達の奮闘ぶりをみた木村は「プロキャリアの早い時期から海外で試合をするのは大きい。自分も若い時にタイでの試合を経験して大きな自信を持てた」と語り「若いうちから海外での試合経験は勝ち負けを超えて必ず活きるはず。みんな、これからも頑張って欲しいです」とその後の自分の躍進と重ねるようにして若手ボクサー達にエールを送った。
明日からスパーリングの日々
 その木村自身は明日からバンコクでスパーリング漬けの日々を過ごす。元WBC(世界ボクシング評議会)スーパーフライ級王者のスリヤン・ソー・ルンヴィサイを始め、井上尚弥(大橋)のタイトルに挑んだこともあるペッチバンボーン・ゴーキャットジムなど上の階級の選手達や、フロイド・メイウェザーJr(米国)超えの無敗の52連勝中のWBC世界ミニマム級王者ワンヒン・ミナヨーティンとも拳を交える予定だ。今回の日本からの若手ボクサー達の試合を見守りながら昔の自分を再確認した木村が、再び世界王座獲得に向けて本格始動する。

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