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10日、7月16日に5度目の防衛戦に挑む、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志が、自身の所属する都内のワタナベジムにて試合直前の練習を公開した。報道陣の多さが注目の一戦を物語っていた。
世界チャンピオン・内山高志
2ラウンドの公開スパーでは、パワーと体格離れしたスピードを持ち合わせた同門でウェルター級(内山の3階級上)の齋藤志朗を相手に、無駄のない動きでロープにまで押し込むと『エグい左ボディ』を打ち込むと、さすがに外野からも齋藤に「我慢しろ!」と声が飛ぶ場面も。それでも、佐々木トレーナーによると「今日の内山は20%の力」とのこと。内山、恐るべし!
ド迫力スパー
スパーの後のミット打ちでは、70%程度の力でもミットを持つ佐々木トレーナーは後方にミットを逃がさないと手を痛めるほどの破壊力を披露し、ラストはド迫力の猛ラッシュで進化し続けるKOダイナマイトの片鱗を見せた。
5度目の防衛戦へ
多くの記者を集めたこの日の会見で「コンディションはいつも通り。疲れもなく順調。今回はフィジカル系、特に下半身の強化を多くやってきた。ばてた状態でも下(下半身)で踏ん張りしっかりとしたパンチが打てるようになった。スパーリングは80ラウンド程度こなしウェイトも問題なし。」と順調な仕上がりをアピールした王者。
春日部のリングへ向かう
挑戦者のファレナスについては「ビデオで見たが攻撃力があっていい選手。KO負けがなくディフェンスもしっかりしている。でも、間違いなく勝てる。」と自信を示し「判定でもKOでも圧勝で終わらせる。もちろんチャンスがあれば倒しにかかるが(当日のテレビゲストに)八重樫と粟生選手が来るようなので、こんなもんか―と思われない試合がしたい。」と闘志を燃やした。
内山の地元、春日部で試合が開催されることには「今まで観に来れなかった地元の人達に来てもらいたい。地元の期待があることはうれしい。」と気合を入れた。
内山の地元、春日部で試合が開催されることには「今まで観に来れなかった地元の人達に来てもらいたい。地元の期待があることはうれしい。」と気合を入れた。
内山陣営
会見に同席した渡辺会長は「日本には7人の世界王者がいるだけに魅力的なマーケットだと思う。ファレナスもアメリカでチャンスをつかんで日本に進出してきた。その相手に内山が勝てば世界からの(内山に対する)評価も上がる。次は統一戦かアメリカ進出の話が出るだろう。」と早くも今回の防衛戦後に話が及ぶと、これには世界王者は「今は目の前の試合しか考えていない。終わった後にいろいろと目を向けるだろう。KO記録への意識もない。自分のボクシングをするだけ。いつも通り、チャレンジャーの気持ちで向かっていきたい。」と気を引き締め、会見を終えた。