[引退式]2026.6.9
出田裕一が引退式 「12連敗から日本王者」不屈の拳に別れ

第41代日本スーパーウェルター級王者の出田裕一(41)が9日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」で引退式に臨んだ。
2005年にヨネクラジムからプロデビューした出田は、デビューから12連勝をマーク。一気に頭角を現した。しかし、2012年から2018年にかけては引き分けを挟んで12連敗。長いトンネルに苦しみ、一度は現役を退いた。
それでも、出田はリングへの思いを捨てなかった。現役復帰を決意すると、ヨネクラジム閉鎖に伴い三迫ジムへ移籍。再出発を図った。
2020年12月、ついに連敗脱出に成功。再起への道を切り開くと、2022年11月には日本スーパーウェルター級王座を獲得した。王座は3度防衛。不器用ながらも気持ちを前面に押し出したファイトスタイルで、多くのファンの心を掴んだ。
ラストファイトは昨年4月。豊嶋亮太(30=帝拳)に敗れ、王座から陥落した一戦が現役最後の試合となった。
マイクを握った出田は、「引退する寂しさや達成感など、いろいろな思いが交錯している」と声を詰まらせながら、「皆さまの応援があったから結果を出すことができた」と感謝を口にした。
さらに、「一度引退してブランクがある私を何も言わず迎え入れてくれた三迫会長に感謝しています。三迫ジムだったからこそ日本チャンピオンになることができた。三迫ジムのチーム力は日本一」と語った。
デビューから二人三脚で歩んできた横井龍一トレーナーにも感謝の思いを伝え、「一番苦楽を共にしてきた横井先生。横井先生と一緒にやってきたからこそ楽しくできた。今後とも人生の先輩としてご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします」と頭を下げた。
最後は家族への思いを口にし、「妻の力があったからこそ全力で取り組むことができた。自分にとって一番の幸運が妻と出会えたこと」と語った。
今後については、「今後は違う形でボクシングに携わっていきたい。これからも温かく見守ってください」と話し、JBCレフェリー研修を受けていることを明かした。
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