[記者会見]2025.12.15
レジェンド迎え撃つ王者の覚悟。堤聖也「やるべきことはやった」
WBA(世界ボクシング協会)バンタム級団体内統一戦の記者会見が15日、東京ドームホテルで行われ、正規王者の堤聖也(29=角海老宝石)と、WBA同級暫定王者で世界5階級制覇のノニト・ドネア(43=比/米)が意気込みを語った。
両者の対面は、2年前にフィリピンで顔を合わせて以来2度目。今回は王座を懸けた真剣勝負として、改めて向き合う形となった。
バンタム級注目の一戦は、12月17日(水)、両国国技館で開催される「U-NEXT BOXING.4」のメインイベントとして行われる。
決戦まで残り2日となった堤は「とても良い状態に仕上がった。ここから計量、リングに上がるまで、抜かりなく調整を続けていきたい」と、コンディションの良さに自信を示した。対するドネアについては「相手は説明不要のレジェンド。この試合をクリアして、もうひと稼ぎしたいはずなので、高いモチベーションで来ると思う」と警戒心を強めた。
その上で「対策を含めて、やるべきことはすべてやってきた。あとは試合をするだけ。ここを勝てば楽しみなこと(ビッグマッチ)もあるだろうが、今は他のことは考えていない」と、目前の一戦に集中していることを強調した。
一方、井上尚弥(32=大橋)と対戦して以来、約3年半ぶりに日本のリングに上がるドネアは「自分は大変恵まれている。大好きな日本で試合ができることに感謝している」と穏やかな表情を浮かべた。さらに「堤は尊敬しているファイターの一人。彼が成し遂げてきたこと、そして続けてやっていることをリスペクトしている。当日、どんな戦いができるのか、本当に楽しみだ」と、余裕を感じさせるコメントを残した。
レイチェル・ドネアマネージャー兼トレーナーは、「経験が大きなカギを握る。集中力の高さ、規律正しい生活、クリーンファイト、パワー、スピード、そのすべてを持ち合わせている。トレーニングキャンプでやるべきことはやってきた」と、万全の準備を強調した。
これに対し堤は「ボクシングは倒されることもあるスポーツ。倒されたら立ち上がって、倒し返せばいい」と覚悟を口にした。
囲み取材では「パンチをもらうことも想定しておかないと、実際にもらった時にパニックになる。8オンスのグローブでパンチを受けることも楽しみにしていますよ」と、不敵な笑みを浮かべる場面も。引き締まった表情の中にも余裕をのぞかせ、王者としての風格を漂わせていた。
若さと勢いで頂点に立つ王者・堤か、経験と実績を武器に再び頂を狙うレジェンド・ドネアか。両者は互いを深くリスペクトしながらも、一歩も譲る気はない。スピード、タイミング、そして一瞬の判断が勝敗を分けるバンタム級の最高峰対決。両国国技館のリングで、世代を超えた真価が問われる一戦が幕を開ける。
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