ユーリ阿久井政悟が再起へ! 両国で見せる新バージョンの戦い

　元WBA(世界ボクシング協会)フライ級王者のユーリ阿久井政悟(30=倉敷守安)は、12月17日(水)、両国国技館で開催される「U-NEXT BOXING.4」で、元世界ランカーのヴィンセント・ラカール(28=比)を相手に再起戦に臨む。

　阿久井は、今年3月に寺地拳四朗(33=BMB)との王座統一戦に臨み、壮絶な打撃戦の末、12回TKO負けで王座を陥落。タイトル奪還に向けて再出発を図る。

　試合に向けて、恒例となっている帝拳ジムでの出稽古を敢行、同じ日に興行に出場するWBA世界ライトフライ級王者の高見亨介(23=帝拳)とハイレベルな攻防を繰り広げていた。

■拳四朗戦で敗れてから、どのような取り組みをしてきたのでしょうか?
阿久井 前回は、大学で続けているトレーニングを(拳四朗戦の前は)やり始めたばかりで、急造品というか。まだ荒削りなところがあったんですよ。今回は、ゆっくりと時間をかけて、1から段階的にトレーニングを続けてきました。体力的なトレーニングもですが、人間の本来の動きを出すトレーニング。解剖学的な動きに沿って、正しい動きをするようなトレーニング、ですね。

■人間の本来の動きとは?
阿久井 この関節がどう動くとか。

■それは、試合を見て目に見えてわかるものなのでしょうか?
阿久井 前回の課題として、体力的な要素やあと気持ちの面では良かったですが。「しなやかな動きがまだちょっとできていなかったなぁ」というのが、自分と大学内でのチームが導き出した課題でした。

■それまでは、人間の本来の動きをしていなかったと? 
阿久井 はい。無理に動かしているわけではないですが、動きとしては悪い。ハマりが悪いところがあったりするとか。そこを修正してきました。動きの質を上げるというか。この動きを出すには、このトレーニングです。

■今回も帝拳ジムに出稽古に来ていますが、高見選手との実践練習が多いのでしょうか?
高見 そうですね。あとは浅井君(浅井陸=帝拳)や。明日は、かっちゃん(福井勝也=日本Sバンタム級5位)ですね。

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