[公開練習]2025.9.4
高田勇仁! 獅子(しし=44)の年に世界タイトル奪取へ!
WBA(世界ボクシング協会)ミニマム級1位の高田勇仁(27=ライオンズ)が4日、東京・東大和市内のライオンズジムで報道陣に練習を公開した。
ジム創設44年の歴史の中で、初の世界タイトル挑戦となる高田は、9月14日(日)、名古屋IGアリーナで開催される「NTTドコモ presents Lemino BOXING」で同級2位の松本流星(27=帝拳)との王座決定戦に臨む。
初の世界戦とは思えないほど、高田も陣営も気負いがなく、練習中も笑みを浮かべるなど雰囲気の良さを感じさせた。高田は「順調に仕上がった。プレッシャーはあるが試合が楽しみ。自分は負け数(8敗)が多いが、やっとここまでたどり着いた。ジム初の世界チャンピオンになる」と意気込みを示した。
「ライオン古山」のリングネームで、かつて2度世界挑戦した古山哲夫会長は、「勇仁の集大成。肉体的にも精神的にも今が一番良い状態。チームで作り上げて完璧に仕上がった」と愛弟子の仕上がりに目を細めた。
松本の印象を聞かれた高田は、「アマチュア仕込みのテクニックがあり、左ストレートが強い。自分のボクシングを極めている」を警戒、その上で「上に行くためには絶対に対戦する相手だと思っていた。自分は叩き上げで向こうはアマチュアエリート。叩き上げが勝つところを見てほしい」と力を込めた。
2年8ヶ月勝ち星から遠ざっていた高田は、その間に何度も辞める決断も頭をよぎったが、その都度立ち直り、破竹の8連勝で世界戦の舞台に立つ。
渡邊利矢マネージャーは、「元々、体のバネを持っていたが、精神的な弱さがあって負けていた。俺も会長も辞めた方がいい、本人も辞めると半ば喧嘩のようなことが何度もあったが、じっくり考えて『もう一度やります。お願いします!』と言ってきた。それから一から体作りをしてキツい練習をして少しずつ強くなっていき、気持ちが強くなった」と語った。
高田は「諦めなければ、夢は叶うことを証明したい。格好つけず何が何でも勝つ」と熱い気持ちを語った。
会見後には、シャドーボクシング、ドラムミット打ち、ミット打ち、サンドバッグ打ちを披露。軽快な動きからキレ味抜群の左アッパー、左フック、右ストレートを叩きつけた。
元キックボクサーでボクシングに転向する末國龍太(21=ライオンズ)と軽めのスパーリングでは、高田がサウスポーになり、左構えの末國はオーソドックスにスイッチして手の内を隠す場面もあった。
松本を担当する田中繊大トレーナーは「バネがあり、調子が良さそう。体の使い方が上手いのでパンチが乗る」と高評価すると、「気持ちが強くて(スパーリングより)試合の方が力を発揮する選手」と警戒心を強めた。
帝拳ジムの浜田剛史代表は、「試合前とは思えないほど、本人も陣営もリラックスしていて伸び伸びとしている。打たれても打ち返してくるので噛み合う。技術戦ではなく、打撃戦になると思う。松本も調子がいいので良い試合になると思う」と感想を語った。
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