[前日計量]2025.5.12
魅惑のサウスポー佐野篤希と沖縄の新星・砂川朝都夢がユース王座を懸けて激突!

日本ユース・フライ級王座決定戦の前日計量が12日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で行われ、2024年度全日本フライ級新人王の佐野篤希(21=伴流)と2024年度西部日本フライ級新人王の砂川朝都夢(すながわ・あとむ/23=琉豊BS)が対峙した。
試合は、明日(13日)、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル135」で行われ、「FOD」でライブ配信される。
日本ユース王座は、24歳未満のA級ボクサーが出場できる2017年に創設されたタイトルで、ユース王者になれば、日本ランキング10位に入ることが確約されている。
バンタム級王座統一戦に臨むWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M.T)や、日本人初の世界ウェルター級チャンピオンを目指す佐々木尽(23=八王子中屋)が保持していた、スター選手の登竜門として位置づけられている。
フライ級リミットを100g下回る50.7sでクリアした佐野は、「日本タイトルへの近道。新人王を獲った後はここを狙っていたので、(ユース王座挑戦の)話が来た時はうれしかった」と明日の決戦に胸を躍らせた。
佐野は、全日本新人王を獲得した翌年に日本ユース王座に挑戦しており、中谷潤人も同じペースでチャンピオンへの王道パターンを歩んできた。それを聞いた佐野は「中谷選手と同じなのはうれしいですね」と声を弾ませた。
中学から高校までバスケットボールをしていた佐野だが、アニメ「はじめの一歩」を見たのがきっかけで伴流ジムに入門。プロ叩き上げで、ここまで勝ち上がってきた。佐野は「新人王は強いところを見せたい」と言葉に力を込めた。明日は120人の応援団のサポートを受けて勝利を目指す。
続けて計量に臨んだ砂川は、400gアンダーの50.4sでクリアした。早朝の飛行機で東京入りした砂川だが、疲れた様子は見せず、コンディションの良さを感じさせた。「ユースタイトルはもちろんほしいが、全日本新人王で戦いたかった佐野選手と、(試合が)できることにモチベーションが上がっている」と気持ちを高め、「沖縄にはサウスポーの選手が少ないので、スパーリング相手に困ったが、アマチュア選手としっかりやってきたので、バッチリ仕上がった」と語った。
初の後楽園ホールでの試合
砂川は「初めての後楽園ホールでの試合。目が肥えたお客さんに認めてもらえるような面白い試合を見せたい」と拳を握りしめた。
ジャブを軸に試合を組み立てる砂川と、タイミング抜群のカウンターパンチャー佐野の一戦は、一瞬の隙も逃せない!
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