
![]() 試合日程 | ![]() 試合結果 | ![]() 動画ニュース | ![]() ランキング | ![]() 選手検索 |
WBC(世界ボクシング評議会)世界ミニマム級王者のメルビン・ジェルサエム(31=比)が26日、報道陣に練習を公開し、今月30日(日)に迎える重岡優大(27=ワタナベ)との再戦のため、調整が順調に進んでいることを報告した。

現在の仕上がり具合を聞かれたジェルサレムは「最高の仕上がりです。体重は残り2ポンド(約900グラム)ぐらい」と、計量を3日後に控えて順調に仕上がっていることを伝え、改めて再戦相手の重岡の印象を聞かれると「(重岡)優大は全ての能力が素晴らしいボクサーだと思う。ただ、リング上で自分が強者であることをアピールし過ぎかなと思う」と重岡の能力を認めながらも、リング上での重岡の振る舞いにはひと言、物申した。

再戦に関しては「アマチュア時代に同じ選手と5回やったことがあるけど、全部勝ったし、苦手意識は 全くない」と語り、この試合に向けては「前回の(重岡との)試合も色々と対策を考えて試合に臨ん だ。でも今回は一度試合をしているので、優大のことは分かっている。前回以上の練習と対策ができたことは間違いない。前回以上の自信を持って試合に臨める」と、この試合に対しての揺るぎない自信を語った。

2024年1月に当時の WBO ミニマム級王者・谷口将隆(ワタナベ)とのKO勝ちで初の世界王座獲得となった後の初防衛戦では、敵地とはいえ現WBA・WBO世界ミニマム級統一王者のオスカー・コラーゾ(プエルトリコ)と対戦し、7回終了間際にTKOで敗れていることに関して聞かれた際には、「あの試合は 試合に向けての準備が万全ではなかったし、あの試合で学んだことは今、生かせていると思っている。 そして何より自分はWBCの緑のベルトが一番欲しかった。今はこの緑のベルトを絶対手放したくな い。優大は強い選手だけど、このベルトは獲らせない。優大には他の団体で王者になってもらいたいね」と、WBCの緑のベルトへの強い執着心を見せた。

今回は所属のプロモーションが日本にも拠点を構えている愛知県内での一戦とあって「前回も愛知県での試合でたくさんの応援をいただいたが、今回は200人を超える応援団が会場に来てくれると聞いてい る。愛知は第二の故郷だと思っているし、とても心強いし感謝しています」と日本でバックアップしてくれるプロモーションと応援団に感謝していた。
この試合に向けて、日本でも走り込み合宿、スパーリング、フィジカルトレーニングをこなしたとのことで、スパーリングでは日本ライトフライ級・ユース王者の大木彪楽(浜松堀内)らとスパーリ ングを行い、フィジカルトレーニングは四階級制覇王者の田中恒成(畑中)が指導を受けるトレーナーからも指導を受けたと語った。

会見の後に公開された練習では、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを合計で2ラウ ンド披露。軽めの練習でこの日の公開練習を終えた。
当日はこの試合を含め、ABEMAにて全試合が無料生中継される。