[前日計量]2025.3.10
フライ級世界ランカー桑原拓が10ヶ月ぶりに帰ってくる!

WBA(世界ボクシング協会)フライ級7位の桑原拓(29=大橋)が10日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。
桑原は、明日(11日)、後楽園ホールで開催される「FUJI BOXING フェニックスバトル 130」のセミファイナル、52.0kg契約8回戦でインドネシア・フライ級1位のハムソン・ラマンダウ(30=インドネシア)と対戦。試合の模様は、動画配信サービス「FOD」でライブ配信される。
昨年5月、WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)に挑戦して以来の再起戦のリングに上がる桑原は、存在感を示して再び世界をアピールする。
契約体重を100g下回る51.9kgでクリアした桑原は、「最後の水抜きが少ししんどかったが、フライ級でやるよりストレスなく落とすことができた」と、仕上がりの良さを強調した。
「引き出しを増やしてきた」
阿久井に敗れてから1ヶ月間、休養し練習を再開したが、試合前から痛めていた左肩の状態が良くならず、さらに1ヶ月半治療に専念した。「このままではダメだ」とスピードを活かしたスタイルをプラス、武器を増やしたようで、コンビを組む松本好二トレーナーと試行錯誤しながら、強さに磨きをかけてきた。
桑原は「これまでは相手のプレスを受けるスタイルだったが、プレスをかけたりと引き出しを増やしてきた。ただ、自分の生命線である足は止めないこと。打たせずに打つボクシングは変えない」と語った。
フライ級は、3月13日(木)にWBC王者の寺地拳四朗(33=BMB)とWBA王者の阿久井による王座統一戦、またWBO王者のアンソニー・オラスクアガ(26=米)と京口紘人(31=ワタナベ)が激突。さらに3月29日(土)には、矢吹正道(32=LUSH緑)がIBF王者のアンヘル・アヤラ・ラジザバル(24=メキシコ)に挑戦する。
盛り上がりを見せている中、桑原は「やっぱりフライ級にこだわりたい。しっかりと勝って、チャンピオンにアピールする」と言葉に力を込めた。
2度目の来日のラマンダウは、500gアンダーの51.5kgで秤を降りた。「明日は激しい試合になる。良い内容を見せて、最後は倒す」と不敵な笑みを浮かべた。
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