梅津奨利「バンタム級には俺もいる!」

　日本バンタム級4位の梅津奨利(26=三谷大和)は、3月30日(日)、愛知県国際展示場で開催される「3150×LUSHBOMU vol.5」で、日本スーパーバンタム級4位の辻永遠(25=MR)と対戦する。

　2021年全日本バンタム級新人王に輝いた梅津は、その後も着実にキャリアを重ねて、ジワジワとランキングを上げてきた。

 梅津はランカー対決を制し、タイトル挑戦をアピールするつもりだ。

　梅津は「試合が大阪だったら、判定になった時に向こう寄りになるのかなと少し思いましたが、愛知になったので、これといった感情はない。今回で遠征は2度目ですし、自分は減量が苦しいわけではない」と、2度目の遠征試合に向けても淡々と語った。

　「上の階級で戦っていたので、一発一発のパンチはあると思う。アマチュアをやっていたので、経験は相手の方があると思う」と拳を交える辻を警戒。その上で「いつも通り、前に出て戦う。どんどん手数を出していきたい」と意気込んだ。

　2023年8月に行われたバンタム級モンスタートーナメント準決勝で敗れて、ランキングを落したが、再び4位まで上がってきた。「次戦を勝って、ランキングを上げてタイトル戦をアピールしていきたい」。

　3月1日(土)に後楽園ホールで行われた日本バンタム級タイトルマッチを現地で観戦。タイトルマッチの雰囲気を肌で感じ、刺激を受けたようだ。

　WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(27=M.T)のスパーリングパートナーとして腕を磨いている。「ディフェンスとボクシングIQが高いので、なかなか当てさせてもらえない。一つ二つ先を読まれているのを感じる。ものすごくやりにくい。良い経験をさせてもらって、感謝している」と、世界王者の強さを肌で感じているようで、「毎回、試合をしに行くような緊張感で臨んでいる」と語った。

　梅津は「相手も好戦的なので、激しい試合になると思う。2日間のイベントで一番盛り上がる試合を見せたい」と、言葉に力を込めた。