今が旬な日本バンタム級! 増田陸vs松本海聖

　53.5kgで計量をクリアしたチャンピオンの増田は、「コンディションはバッチリですね。日本チャンピオンで終わるのか、世界に向けて挑戦できるのか、はっきりする試合」と、明日の試合を位置付けた。その上で、「力に頼ってたきたが、今回は、ボディバランスを修正してきた」と、美しい動きを披露することを課題に挙げた。

　挑戦者に関しては、「若くて勢いのある全勝の選手。表情も良かったので、いいコンディション。スピードがあって、まとまったボクシングをする」と、印象を述べ、「するべきことは、イメージトレーニングで叩き込んだので、遂行するのみ」と、落ち着いた様子で語った。

　今月24日には、有明アリーナでWBCとWBAのダブル世界戦が開催されたが、「配信で見てました。率直に面白い試合でしたし、刺激になりました。まずは目の前の試合。結果で証明したい」と、世界のトップ戦線入りを見据えた。

　昨日発表されたWBO(世界ボクシング機構)世界ランキングで、バンタム級12位に初ランクインを果たした松本海聖(23=VADY)は「WBOのランキングにも入ってたんで、勢いをつけたい」と、笑顔を見せ、胸に青い薔薇、背中には赤い薔薇を踏みつけるマリア像のパーカーで計量会場入りした。

　53.4kgで計量をクリアした松本は、「いつも通りって感じです。減量は最後はきつかったけど、仕上がりは最高です」と、緊張した様子はなく、チャンピオンに関しても、「印象は何かってのは特にありませんが、神戸のリング上で会った時に、強さを持ってると感じました。一発のキレがあって、試合を終わらせるパワーを持ってるのが、怖さのひとつです」と、淡々と話すに留めた。

　スパーリングは、日本スーパーバンタム級王座を返上した下町俊貴(グリーンツダ)やアマチュアエリートで、全日本選手権3位にも輝いた西原柊吏選手らを相手に、しっかり準備してきた。

　明日の試合に関して「スピードとコンビネーションで、(自分が)上回っている。自分のボクシングをして、全体的な流れをすべて、自分のものにする。世界にアピールする一つの試合。しっかり明日、倒し切ります」と、意気込みを語った。