中谷潤人! ビッグバン炸裂!

　初回から左ストレートでクエジャルの顔面を弾いた中谷が、3回、相手の独特のテンポに手を焼いたが、左ボディストレートで効かせると、追撃の左ストレートでダウンを先取。再開後、距離を詰めて左ストレートで倒して、2度目のダウンを演出。レフェリーは10カウントを数え上げた。圧巻のパフォーマンスを見せた中谷が、3度目の防衛に成功した。

　試合後の会見で中谷は、「3ラウンドでしっかり勝ててホッとしている。背が高い選手に対してどう戦かうのかと、不安があったと思うので、安心して見てもらえるように意識した。もっと簡単にパンチが当たると思っていたが、当てさせてもらえず、インサイドから崩していった。相手のストレートが見えていたので、狙いすぎたと思う。ルディの『左ストレートでいけ』という指示を意識しすぎたのかな」と試合を振り返った。

　試合が決まった3ラウンドついては「一発当たれば次、次という意識で手数を出し、1回目のダウンは手応えがあった。(2回目のダウンは)左フックの軌道で中心を狙うのは、チームでやってきたことで、自然とそのパンチが出た」と語った。

　期待されているIBF(国際ボクシング連盟)同級チャンピオンの西田凌佑(六島)との統一戦については「統一戦をしたいので、試合をしたい気持ち」と静かに意欲を見せ、会見場をあとにした。