1月21日フェニックスバトルはアトム級に注目!

　メインイベントでは、WBOアジアパシフィック・アトム級タイトルマッチ、王者の鵜川菜央(29=三迫)対日本同級4位の宗利佳歩(28=RST)がセットされた。

　今年6月の王座決定戦で戴冠した鵜川は、これが初防衛戦となる。この日、挑戦者と初対面した鵜川は、「(宗利選手とは)背格好も服装も似ているが、ボクシングスタイルは全然違う」と話すと、「パワーもスピードもまだまだアピールできていないが、女子ボクシングならではのテンポや、展開の早さを見てほしい」と言葉に力を込めた。

　メインイベンターに抜擢された鵜川は「最初に知った時はびっくりしたが、全力でぶつかるだけ」と、チャンピオンとしての自覚を示した

　3連勝でタイトル初挑戦の宗利は、「最初に(タイトルマッチの話を)聞いた時は驚いたが、巡ってきたチャンスなので即答した。初めてのメインイベントで東京での試合。後楽園ホールも初めて。私はガンガン前に出るスタイルなので、自分のボクシングを貫く。お客さんが感動する試合を見せる」と、ベルト奪取に思いを込めた。

　奇しくも、同じ兵庫県姫路市出身対決となる。年齢は違うが鵜川によると、中学の担任の先生が転任した学校の部活の教え子が宗利だそうで、学生時代に一度会ったことがあるという。

　セミファイナルでは、OPBF東洋太平洋アトム級タイトルマッチ、王者の狩野ほのか(TEAM10COUNT)対同級13位の吉田里穂(RISE)が行われる。

　昨年12月に獲得した王座の初防衛戦となる狩野は、「自分のボクシングを貫いて、しっかりと勝ち切る。先月、ドイツで(同門の)松田恵里選手の試合を見て、想像以上に世界との差を感じた。今の実力ではまだ届かないが、勝って少しでも世界に近づきたい。当日は8ラウンド見ていても飽きない展開で、最後は倒す」と言葉に力を込めた。

　今回が2度目のタイトル挑戦の吉田は、「今年6月のタイトル戦で負けたにもかかわらず、こうしてすぐにチャンスをもらえて感謝している。ここは勝たないといけない試合。KO勝利が理想。当日は盛り上げる」と意気込んだ。

　このイベントのプロモーターである真正ジムの山下正人会長は、「国内トップ選手が集まった1月にふさわしい大会。女子ボクシングは、まだメジャーではないが、メジャーにしていきたい。1月21日は必ず良い試合になる」と成功を約束した。