[試合後談話]2024.12.4
玄人好みのテクニシャン対決はKO決着!

日本スーパーバンタム級14位の森朝登(27=ワールドS)と二瓶竜弥(26=DANGAN郡山)が4日、後楽園ホールで開催された「第48弾 ザ・グレイテストボクシング」のセミファイナル、スーパーバンタム級8回戦で対戦した。
ランキングを死守したい森と、ランカー初挑戦の二瓶の思いが交錯した!
サウスポー森が出入りを意識しながら、上下に打ち分けるのに対し、二瓶はジャブから左ボディにつなげて対抗。採点が難しい技術戦が続いた。しかし、フィナーレは5回に訪れた。二瓶が右ストレートでグラつかせると、距離を取る相手を追いかけて、右ストレートを直撃。腰砕けになり倒れた森を見て、レフェリーが試合をストップした。
試合後、二瓶は、「4ラウンドにワンツーが入ったので、テンポを変えたら(右ストレートが)入るのではないかと思った」と、勝負を決めた右ストレートについて振り返り、「これまで対サウスポーは3連敗していたので、勝てて本当にうれしい」と、勝利の味を噛み締めた。
郡山の技巧派が念願の日本ランカー!
「最初は10戦目くらいでランカーになれると思っていたが、想像していた以上にスーパーバンタム級は層が厚いことが分かった。勝ち続けるしかない」。二瓶は、福島県郡山市から後楽園ホール、神戸、愛知県刈谷市と場所を選ばず実力者と戦い続けて、着実に力をつけてきた。
二瓶は「ジムの先輩の池上さん(池上渉=日本バンタム級13位)がランカーに返り咲き、次は自分の番だと気合いが入った。DANGAN郡山ジムとして、今年最後の試合を勝つことができた」と静かにほほ笑んだ。
格上と戦っていきたい
これから祝勝会をするのかと思いきや、「明日は朝の8時から仕事なので、これから会長の運転で郡山まで帰ります。いつものことで慣れていますから」と語った。東京から郡山まで車で約3時間。二瓶は勝利の余韻に浸りながら帰宅する。
落合壱星(24=セレス)はメインイベント、バンタム級8回戦でダンリック・スマボン(25=比)と激突。サウスポー落合が左ストレートから仕掛けるのに対し、スマボンは独特のタイミングからの右フックで顔を弾き応戦。神経戦を打ち破ったのは5回。落合は左ボディアッパーで動きを止めると、プレスを強めて左ボディアッパーで、スマボンをキャンバスに沈めた。
これまで一度もKO負けがないスマボンを倒した落合は、「思っていたより距離が遠くて、右が見えなかった。焦っていた中で、会長のアドバイスを聞いて、左ボディアッパーを出した。効かせたところで仕留めることができたのは収穫」と、安どの表情を浮かべた。
今年3月、約1年10ヶ月ぶりに復帰すると、3戦全勝(3KO)で2024年を終えた。来年の目標を日本ランカーに設定した落合は、「今のままでは上位陣には勝てない。もっと強くなります」と、さらなる精進を誓った。
バンタム級に落合壱星!
アマチュア時代、現日本ユース・バンタム級王者の金城隼平(23=RE:BOOT)や日本バンタム級11位の西岡伶英(24=川崎新田)としのぎを削った落合が、バンタム級で存在感を示す!
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