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世界2階級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が4日、サウジアラビア政府直轄のプロジェクト「リヤド・シーズン」と大型スポンサー契約を結んだ。
日刊スポーツ新聞社の記事によると、大橋秀行会長らと共に、2日の夜にサウジアラビアの首都リヤドに到着した井上チャンピオンは、サウジアラビア総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官と対面し、総額約30億円(推定)に上る大型契約の合意文書に調印した。この契約は、サウジアラビアと日本の友好関係樹立70周年を記念したもので、井上チャンピオンには両国の架け橋となることが期待されている。
<トゥルキ長官>
◆はじめに―
本日は、とても大きなサプライズがある。2025年に日本とサウジアラビアは外交関係70周年を迎える。井上はオールタイムでベストの最高な選手。その井上尚弥選手と我々リヤド・シーズンは完全なミーティングを行い、25年のビッグサプライズとして、ともに歴史をつくるため井上選手にリヤド・シーズンのアンバサダーに就任してもらう契約を結んだ。
◆井上のどこに魅力を感じたか―
井上選手は日本随一の、そして今の若い世代のトップのアスリート。私は日本、そして日本市場について大変興味を持っている。必ずサウジアラビア及びリヤド・シーズンのアンバサダーとなってくれることを期待している。
◆アンバサダー契約とは―
リヤド・シーズンは開催が始まってから5年以上になるが、通常10月から2月、3月までさまざまなスポーツ、文化、音楽のコンサート等々、いろいろな催しが行われる一大イベント。
日本の皆様にも、ぜひこちらを来ていただいて、肌で実際に感じてもらうことが目的。
あと一つ、25 年井上選手に関するビッグプロジェクトを考えている。それを楽しみにしていただければ。
◆サウジにとって井上尚弥が担う役割は―
リヤド・シーズンのアンバサーズになってもらうことで、このリヤド・シーズンがいかに大きなイベントなのかを紹介していただきたい。
さまざまなイベントに実際出てもらい、それがどんなものかを皆さんに紹介していただければ。
本当は、皆さんの前で詳細を話したくて仕方がないのですが、それは絶対に喋るなと脅しをかけられているので(笑い)。
井上選手には、さまざまなコマーシャル活動、デジタルアカウント、SNSなどを通じて広報していただければ。
また、私どももリヤド・シーズンのコマーシャルも撮影していきたい。
◆サウジの地で、井上選手と直接交渉できたことの意味合いは―
実際に来ていただいた。素晴らしい体験です。実は先週、私が日本に会いに参りました。
その時から今日まで協議を続けてきて、大きな契約に達することができたのです。
その詳細については、今ここで発表することはしません。井上さんサイドから、完璧なタイミングを見計らって、アナウンスがされることになる。
とてつもなく大きなサプライズで、これまであったものとは全く別物になる。
必ず皆さんに喜んでいただけるような大きなものだ。
◆アンバサダーになった井上にボクサーとして期待することは―
来年、こちらのサウジアラビアでビッグファイトをすることだ。
<井上尚弥(大橋)>
◆契約が合意した⼼境は―
キャリア後半に差し掛かってくる中で、モチベーションとなる契約ができた。⾮常に楽しみな契約だと捉えている。
◆リヤド・シーズンのアンバサダーという肩書きが付いたが、どのような影響があるか―
⾃分⾃⾝のボクシングに対する考え⽅も、また少し変わっていくと思う。⽇本、海外のリングで、これまでとは違ったものを⾒せていきたい。
◆次のグッドマン戦で、初めてリヤド・シーズンのロゴが⼊ったトランクスを履くことになるが―
トランクスのロゴが変わるからといって、僕のボクシングそのものが変わるわけではないので。そこは⾃分⾃⾝のボクシングを貫いていきたい。
◆リヤド・シーズンのイメージは―
詳しく見てきたわけではないが、限られた選⼿しか辿りつかない場所。誰しもが⾏けるステージではないと思っている。
◆今後サウジアラビアで試合を⾏うことについて、どう考えているか―
その辺りもタイミングになる。今年は試合が決まっているし、来年どうなるかはわからないが、タイミングによってサウジアラビアで試合をができれば。⽇本でやってきたパフォーマンスを出して、その期待に応えるだけ。