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WBC(世界ボクシング評議会)世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)に挑戦する同級1位のペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)が8日、成田空港到着便で来日した。
ペッチは有明アリーナで、2日連続で開催される「Prime Video Boxing 」の2日目の14日(月・祝)のメインイベントで、中谷の2度目の防衛戦の相手として、青コーナーからリングに上がる。
2018年の大晦日にWBC同級世界暫定王座決定戦で、現WBA(世界ボクシング協会)同級王者の井上拓真(28=大橋)と対戦し、判定3-0で敗れている。中谷と「Prime Video Boxing」1日目のメインイベントに登場する拓真は、バンタム級の4団体王座統一を目指すライバル関係にあるので、どちらの試合も注目を集めている。
約7時間のフライトの疲れを感じさせることはなかったが、若干涼しくなってきた関東地方とタイの気温差に「寒い」と話しながら、来日取材にも快く応じたペッチは、「十分準備してきた。体重は(リミットまで)あと500グラム」と、タイ国内で終えてきた2ヶ月間のトレーニングキャンプを振り返った。サウスポーの中谷と似たタイプのボクサーを含め、約30ラウンドのスパーリングを行なってきた。
中谷対策に関しては、ビデオを1度見た程度とのことで、普段から対戦相手の分析は、この日も同行してきたチーフトレーナーのチャチャイ氏が行っている。ペッチは、「どんな展開になっても応じる準備をしてきたので、打ち合いになれば、それに応じる」と述べ、具体的なプランに関しては、「リングで向き合ってみないとわからないが、楽しい試合になる」と穏やかな口調で話した。
KO勝率75%を誇る中谷チャンピオンだが、ペッチは「一度もダウンをしたことはない」と、プロキャリア77戦76勝(53KO)1敗のプライドを見せた。
チャチャイ氏も「中谷選手はすごく強い選手だが、簡単には負けない。楽しい試合になることは約束する。自分の中では、勝つイメージはできているが、サウスポー対決だしね。ペッチは経験が豊富だが、経験だけでは勝てない。試合の流れで対策していく」と、具体的なプランよりもリング上でのペッチの対応力に期待した。
拓真との対戦以降、コロナ禍の影響で、試合ができない期間もあったが、コロナが明けてからは、試合も多く組めたとのことで、「テクニックが成長した」とチャチャイ氏は、ペッチの世界初戴冠を期待した。