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[公開練習]2024.10.7

矢吹正道! 世界王座返り咲きへ万全の仕上がり!

 IBF(国際ボクシング連盟)ライトフライ級2位の矢吹正道(32=LUSH緑)が7日、名古屋市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。

 王座奪還を目指す矢吹は、10月12日(土)、愛知県国際展示場で開催される「3150×LUSU BOMU vol.2」のメインイベントにおいて、王者のシベナティ・ノンシンガ(25=南ア)に挑戦する。

 決戦まで残り5日。公開練習に臨んだ矢吹は、眼光が鋭く寄せつけない雰囲気を醸し出し、約2年7ヶ月ぶりの世界戦に気持ちを高めていた。


100ラウンドのスパーリングを消化
 ノンシンガ対策として、ロングレンジでの攻防を得意とする相手やインファイター、さらにWBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成(29=畑中)と、合計100ラウンドのスパーリングで調整してきた。「過去より今が一番強い自信がある。当日、リング上で100%の力を出すだけ」と、落ち着いた表情で語った。
名古屋での世界戦は初めて
 矢吹は、ライトフライ級としては身長が高く骨格も大きいため、減量は決して楽ではない。それでも、「これまでで一番しっかりと落ちている」と、仕上がりの良さをアピール。リミットまで残り3〜4kgだという。

リミットまで残り3〜4kg

 LUSH緑ジムの松尾敏郎会長は、「本人がしっかりと考えているし、滝澤君(タキザワジムの滝澤卓会長)もよくサポートしてくれて、安心して見ていられる。自分たちはやりやすいようにサポートするだけ。名古屋で世界戦ができるのはありがたい。当日は見応えがある試合になる」と、矢吹の世界王座返り咲きに期待を込めた。

 今回で3回目の世界戦となる矢吹だが、名古屋での世界戦は初めてだ。「体重調整がやりやすい」と地元での開催を喜んだ。
長女と長男がJCL全国大会優勝
 9月29日(日)に開催されたJCL(ジュニア・チャンピオンズ・リーグ)全国大会で長女・佐藤夢月さん(14歳)と長男・佐藤克羽君(11歳)が優勝し、父に勝利のバトンをつなげた。当日セコンドに就いた矢吹は、「2人とも揃って優勝するとは思わなかったので、感動した。結果を出したのを見て(父としても)燃えた」と大いに刺激を受けた。
カウンターに注目!
 ミットを持つなどサポートしている滝澤会長は、「ノンシンガの映像は毎日見ているが、前回の試合はファイタースタイルだったが、普段の試合はアウトボクサーに近い選手。どんな展開になっても対処できるように準備してきた」と語った。

 矢吹は「倒れるとしたら、お互いにカウンターじゃないですか。KOしようとすると雑になるので、主導権を握る展開を作っていきたい」とKOにはこだわらず、勝ちに徹するつもりだ。
過去一番の仕上がり
 会見後には縄跳び、シャドーボクシング、ミット打ちを、それぞれ1ラウンド披露した。ミット打ちは軽めだったが、ワンツー左フックがコンパクトで、KO決着を予感させた。

 「ボクシングを続けている以上、世界チャンピオンを目指してやっている。そうじゃないとやっている意味がない。常にラストファイトと思いながらやっている。結果を出さないと始まらない」。世界王座奪還に向けて、心身ともに最高の状態でリングに上がる。

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