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[公開練習]2024.9.30

中谷潤人! 3つのキーパンチで指名挑戦者を撃破!

 WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)が30日、神奈川県相模原市内の所属ジムでWBO(世界ボクシング機構)フライ級王者のアンソニー・オラスクアガ(25=米)と合同で、報道陣に練習を公開した。

 中谷は、10月14日(月・祝)、有明アリーナで開催される「Prime Video Boxing10」で、同級1位のペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)を迎えて2度目の防衛戦に臨む。

 77戦76勝(53KO)1敗の指名挑戦者を迎え撃つ中谷は、「3発、キーとなるパンチがあるので、(それを)意識して練習している」と言葉に力を込めた。

「ルディのアドバイスと自分が感じたパンチ」
 今年7月、ビンセント・アストロラビオ(27=比)を左ボディストレート一発で仕留めて圧巻のパフォーマンスを見せた中谷。試合前、長年コンビを組むルディ・エルナンデストレーナーから「ファーストコンタクトで強いパンチを打て」と指示が出て実行した。

 今回は「ルディのアドバイスと自分で感じたもの」と3つのキーパンチについて語ったが、詳しい内容については、もちろん当日までのお楽しみだ。
170ラウンドのスパーリング
 恒例となっている米国ロサンゼルスで160ラウンドのスパーリングを消化。国内でのスパーを合わせて170ラウンドを超えるという。米国では、「ルディがラウンド毎にテーマを与えてくれる」とノーガードでやったり、1ラウンドに200発以上打つことを意識した実践練習をしてきた。
5年5ヶ月ぶりのサウスポーとの対戦
 サウスポーとは、2019年6月にフィリッピ・ルイス・クエルド(29=比)戦以来、約5年5ヶ月ぶりだ。「サウスポー同士だと、お互いに前の手が当たるので、真っすぐのパンチが当たりにくい。(パンチの)角度を工夫している」と、左利き対策には余念がないようで、「より研ぎ澄まされている。久しぶりのサウスポーとの対戦。また違った中谷潤人を見せたい」と自信を示した。
大勢の報道陣
 挑戦者のペッチは、2018年12月に井上拓真(28=大橋)とのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦で判定負けを喫しており、これがキャリア唯一の敗戦だ。

 井上拓真との王座統一戦も期待される中で、井上が戦った同じ相手にどのような内容を見せるかに注目が集まる。「形としてそうなれば(KO勝ち)いいが、そこまでこだわりはない。王座統一戦をやりたい気持ちがあるが、まずは次戦に集中する」と、中谷はペッチ撃破に全力を注ぐ。
アンソニーと同時防衛へ
 会見後には、シャドーボクシングとサンドバッグを1ラウンドずつ披露。グッと踏み込んで強烈な左オーバーハンド、右フックを叩き込み、調子の良さを伺わせた。

 10代半ばから切磋琢磨してきたオラスクアガが世界チャンピオンとなり、同じ日に防衛戦を迎える。中谷は「また一緒に勝ってベルトを保持したい」と語った。
 

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