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世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が29日、2人のメキシコ人パートナーを新たに招聘し、横浜にある大橋ジムでスパーリングを開始した。
この日は、今回初めて招聘したノリ・バレンスエラ(21)と、3度目の招聘となるホセ・アンヘル・ガルシア(26)とそれぞれ4ラウンド、合計8ラウンドのスパーリングを行った。
バレンスエラは、プロ戦績9勝(3KO)無敗で、メキシコ代表にも選ばれているテクニックのあるサウスポー。先週まで別のメキシコ人パートナー2人を相手にスパーリングを行なってきたが、今回は第2陣のパートナー達だ。
モンスターの次戦は9月3日(火)、東京・有明アリーナでTJドヘニー(37=アイルランド)の挑戦を受ける。試合の模様は、ドコモの映像配信サービス「Lemino」がライブ配信する。
―今日のスパーリングの手応えは?
井上「2人のパートナーで、8ラウンドを動ききれた。スタミナの確認も含めて、やりきれたことに手応えがある」
―2週前にジム内集中合宿に取り組んでいたが疲労は?
井上「もう疲労も抜け、良い状態で(第2陣の)メキシコ勢とのスパーリングを迎えられたと思う」
―バレンスエラ選手は初めて招聘した?
井上「これまでも多くの選手とやってきているので、その選手に対して自分のボクシングをどう当てはめるかを意識している。ドヘニーをイメージと言っても難しいと思う。いろいろな選手に当てはめていく作業を数多くやっていけば、引き出しも増える。ドヘニーの1発、タイミング、クセは少し意識しながらも、練習パートナーに対して自分が動ききれるのか。ここからは、そういう作業になっていく。それができれば試合でも動ききれるし、対応していけると思う」
―8ラウンドは長めのスパーリングになるが、何度かやっているのか?
井上「先週の木曜日も8ラウンドをやっている。今週、来週はラウンド数を重ねて8月中旬以降、微調整になる。体力勝負ではなく、ラウンド数を少なくして、自分のやりたいこと、細かいところを調整していくつもり」
―ドヘニーの試合動画は?
井上「最近の日本でやった3試合のうち、東京ドームの試合だけは見ていない。ラミド戦、中嶋戦は見たが、ラミド戦はすぐに終わっている。確かラミドがサウスポースタイルで戦っていたし、中嶋もサウスポーなので、あまりイメージがわかない。なので、見るのはもっと前のグッドマン戦などですね。ただ何となくドヘニーのボクシング自体は分かっているので、あとは自分がどう戦うかだと思う」
―現時点の心身は?
井上「東京ドームが終わって、このまま高いモチベーションのまま継続できている」