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[試合後談話]2024.7.15

西日本新人王準決勝に注目選手が登場!

 西日本新人王準決勝(1部)が15日、大阪・堺市産業振興センターで行われた。最終第6試合では、竹中るいじ(22=真正)と五十嵐義貴(28=井岡弘樹)が対戦した。

 元日本ウェルター級1位で、タイトル挑戦経験もある竹中義則氏を父に持つ竹中るいじのパフォーマンスに視線が注がれた。
4回TKO!
 五十嵐のジャブに苦労した竹中だが、積極的な攻撃でペースを掌握。4回に右ストレートでダウンを奪うと、ロープに詰めて連打で、レフェリーストップに持ち込んだ。
「ダウンを奪った右は自然と出た」
 最後はしっかりと仕留めた竹中は、「1〜2ラウンドはポイントを取られて、3ラウンドは微妙。このままではまずいと思った。ダウンを奪った右ストレートは、自然と出た。最後は、セコンドの指示で前に出てパンチをまとめた。勝てて本当にうれしい」と笑顔が弾けた。

 元プロボクサーの父の試合は、映像でしか見たことがなく、「ボクシングを勧められたことはなかった」と、中学2年までサッカー一筋だった。しかし、「個人競技をしたくなった。父の影響もあったと思う」と、興國高校ボクシング部でボクシングを始めると高校3年で、インターハイ出場の成績を残した。高校卒業後は、就職したため3年間のブランクを作ったが、「やっぱりボクシングをやり切りたい」と、父の紹介で昨年6月に真正ジムに入門した。
「父を超える」
 試合を見守った義則氏(写真右)は、「やりにくい相手に下(ボディ)から崩して、上手く組み立てた。最後に倒すのだから、持っていますね」と息子の活躍に目を細めた。

 義則氏も現役時代に新人王トーナメントに出場したが、全日本新人王決定戦で敗れている。竹中は、「いつか父を越えたい。まずは(父が)獲れなかった全日本新人王になる」と言葉に力を込めた。
見尾涼馬(倉敷守安)が激戦を制した
 第4試合、ライトフライ級4回戦では、見尾涼馬(21=倉敷守安)と嶋田来生輝(21=JM加古川拳)が激突。まずは長身サウスポーの見尾が、右フックを合わせてダウンを先制。2回以降は、嶋田が距離を潰して挽回。その後は激しい打撃戦で、この日一番の盛り上がりを見せた。ジャッジ3者とも1ポイント差で、見尾に軍配が上がった。
Lフライ級で178cm!
 激戦を制した見尾は、「相手の気持ちが強くて、飲まれそうになったが、前に出る練習をしていた成果が出た。ダウンを取っていなかったら、負けていたかもしれない。課題が見つかった試合」と冷静に振り返った。

 「体質なのか、普段から体重が増えない」と178cmとライトフライ級ではかなりの高身長だ。(Lフライ級は160cm台がほとんど)同じ長身サウスポーのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)の映像を見て、参考にしているという。

先輩のユーリ阿久井政悟を追いかける

 「ボクシングを始めた時からずっとお世話になっている先輩」と、同門でWBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)の背中を追いかける。見尾は「阿久井先輩も自分と同じ階級(ライトフライ級)で全日本新人王を獲ったので、このまま勝ち進みたい」と決意を口にした。

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