中谷潤人(M.T)がパワーアップを誓う!

　WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)が23日、米国ロサンゼルスでのスパーリング合宿のため、日本を発った。

　WBCは15日(日本時間16日)、中谷が、7月20日(土)に都内の会場で同級1位のビンセント・アストロラビオ(27=比)を迎えて、初防衛戦を行うことを発表。正式発表が待たれる。

　羽田国際空港で囲み取材に応じた中谷は、「これまで通り強くなることにフォーカスして、貪欲にいく。今回もハードなトレーニングになる。ここを耐え抜けば、試合で良いパフォーマンスを見せることができる」とレベルアップを誓った。

　毎回、恒例となっているロサンゼルスでのスパーリング合宿。「2ヶ月間行った時もあったが、集中力のことを考えた時に、短い期間の方が充実した内容でできている感覚があるので」と、今回は約40日間を予定している。

　現地では、1ラウンド5分や3分16ラウンドといった厳しい条件でのスパーリングも組み込まれるようだ。

　アストロラビオの映像は、あまり見ていないというが、「真っすぐ(ストレート)より曲がったパンチ(フック系)が得意」と話すと、「相手の土俵になっても、崩していけるように動ける体作りをしていく。チームで『こうしていこう』と話し合いながらやっていきたい」と、ロサンゼルスでじっくりと戦略を固めていく。

　キャリアの中で、これまで7月に試合をしたのは3度あり、すべてKO勝ちしている。「減量面でいえば、冬の方が得意だが、夏にも何度も試合をしているので問題ない」。

　米国老舗専門誌「ザ・リング」が選出するパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じて誰が最も優秀なボクサー)で10位に入ってからは初めての試合だ。注目度が高い中で迎えるバンタム級初防衛戦。中谷がさらにレベルアップした姿を見せる。