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ミニマム級(IBF王者)とライトフライ級(WBAスーパー王者)に次いで、現在目指しているフライ級でも世界王座を獲得すると、世界3階級制覇となる京口紘人(30=ワタナベ)が1日、都内のワタナベジムで囲み取材に応じ、今月11日に韓国で行われるビンス・パラス(25=比)とのフライ級10回戦を前に、現在の心境を語った。
「Treasure Boxing 6」のメインイベントとして行われる京口とパラスの2度目の対決を含め、試合当日に競演する谷口将隆(30=ワタナベ)と竹迫司登(32=ワールドS)の試合も、U-NEXTがライブ配信する。
プロになってからは、再戦するのは初めてという京口は、「アマチュアの時はあったけど、変な感じですね。相手はリベンジの気持ちで臨んでくると思うが、返り討ちにしたいですね。パラスが世界ランキングに入ってなかったら、(試合は)受けなかったと思うけど、日本人にも勝ってるし、キャリアも積んできてるので、断る理由もない。前回戦った時よりも2階級上でやるので警戒もしている」と、再戦を受けた経緯を伝えた。
パラスが、京口戦の後に日本人に2連勝し、試合後にはラウンドガールにハグしたことに触れ、「パラスはパンチもあって、勝負強さもあるが、ハグはないです(笑)」と、改めて返り討ちを宣言した。
国外では、メキシコ、マカオ、アメリカ、タイに次いで5カ国目となる韓国での試合となるが、「キャリアを積んできた自負もある」と、プロ19戦を振り返った。
スパーリングの前半のパートナーは、石澤開(27=M・T)、後半は苗村修悟(29=SRS)やアマチュア選手と、すでに115ラウンドのスパーリングを消化。「もう一回やって、切り上げる」とした。
フライ級で2戦した京口は「体つきも変わってきた。アジャストしてきてる。ミニマム級の時と比べると、スピードは落ちたが、パワーが格段についた。耐久力が一番変わった」と3階級制覇に向けて、準備は整ってきた。ちなみに、フライ級での減量は8キロで、試合まであと4キロ。「フライ級でも、最後はきついですよ」と、これまで通り、最後の体重調整は楽ではないことを明かした。
5月6日(月・休)には、東京ドームで、WBA世界フライ級タイトルマッチが行われ、チャンピオンのユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)と挑戦者で同級3位の桑原拓(29=大橋)が対戦することにも話が及ぶと「目の前の試合が一番なので、家で見ます」と話すに留めたが、自身がフライ級で世界挑戦する時期に関しては「年内」を希望した。